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被害者続出! 「履歴書を装飾しろ」という非常識な就活ノウハウ本

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就活ノウハウ本には非常識なものが多いですが、ここ数年、特に影響(被害?)が大きいものの一つが「履歴書の装飾」です。

「履歴書に太字や下線・波線などの装飾をして目立たせれば、採用担当者の目に止まりやすくなる」という、あまりにふざけたノウハウを書いている本があります。

社会人であれば非常識極まりないノウハウであることはすぐに分かりますが、まだ社会経験がない学生さんたちは騙される人がいるのでしょう。履歴書は、採用における非常に重要な書類です。余計な装飾は、絶対にしないでください。

カラーペンでキャッチコピーを書く人も
「自己PR」にカラーペン
しかし、この手のノウハウ本が、書店の就活関連書籍でランキング入りしていることも少なくありません。残念ながら、著者は売り方だけはうまいようです。大学で無料講演をしながら、本を売りに回っているそうです。「履歴書に装飾をしろ」というアドバイスをする大人は、信用しないでください。

痛々しいほどにカラフルな履歴書は、私も目にしたことがありますが、採用担当者仲間でも非常に評判が悪いのが実情です。「履歴書に何らかの装飾があれば、必ず不合格にしている」という人もいるほどです。私はそこまではしていませんが、印象が良くないことには変わりありません。

特に多いのが「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」の記入欄での装飾です。ひときわ大きく書かれたキャッチコピーらしき文言がカラーペンで書かれていて、太字にされているものもありました。

しかも、そこから3つの矢印が引かれていて、詳細らしきことが書かれていました。その上、それぞれの文章の一部には、波線も引かれている始末。これらの履歴書を初めて見た同僚は、「これが履歴書なのかよ…」と絶句していました。

「箇条書き」と「文章」の書き分けは必要
履歴書の記載において重要なのは、装飾ではなく内容です。とはいえ、書き方には暗黙のルールがあります。それは、事実を列挙する欄と、文章で伝えるべき欄の書き分けです。

趣味・特技や資格の欄は、事実を列挙するだけなので箇条書きで全く問題ありません。しかし、文章で伝えるべき欄である「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」「研究内容」などを箇条書きにされると、「手抜きをした」という印象を持たれてしまいます。

とはいえ、履歴書の記入欄はエントリーシートに比べると小さいものが多いでしょう。あまり詳しくは書けないと思いますが、それで構いません。

履歴書は面接の時に「何を質問すればいいのか?」の材料として活用します。だから、履歴書に書いたことは比較的よく質問されますので、就活生のみなさんは「この話なら楽しく快く話せる!」というネタを履歴書に書いてください。内容は、部活でもアルバイトでもゼミ活動でも構いません。(河合浩司)

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【プロフィール】河合 浩司(かわい・こうじ)
上場企業のメーカーで人事課長を務める、採用業務15年超のベテラン。学生たちの不安を煽って金を儲ける最近の就活ビジネスを批判し、ペンネームでのツイッター(@k_kouzi7)やウェブコラムを通じて「自然体の就活」を回復するよう呼びかけている。

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