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旧ソ連で放送禁止になった有害アーティストが公開され「理由が意味不明」と話題

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ゴルバチョフが最高指導者となった1985年のソビエト連邦。当時、同国のラジオやテレビでの放送が禁止されていたアーティストのリストが公開されたが、その理由が意味不明すぎると話題だ。

ペレストロイカ前夜のソ連。当時「思想的に有害である楽曲を演奏しているとみられる海外グループの正確なリスト」として共産党員に配られたものだというこのリストには、AC/DC、ピンク・フロイド、ドナ・サマー、そしてヴィレッジ・ピープルまで、かなり幅広いアーティストが羅列されている。ある意味壮観だが、まさかブラック・サバスとフリオ・イグレシアスが同じリストに名前を連ねて”有害”のレッテルを貼られていたとは、誰が想像できただろう。

しかも、有害とされる”理由”がかなり微妙。アリス・クーパー、スコーピオンズ、アイアン・メイデンやサバスが「暴力崇拝、背徳的」というのは分からなくもないが、トーキング・ヘッズなどは特に政治的な音楽でもないのに「ソ連政府に対し批判的」で、ピストルズやストラングラーズなどはズバリ「パンク、暴力的」とのことだが、そりゃ当たり前だろという話である(B-52’sなども同じ理由だが、一体彼らのどこが暴力的だというのか?)。

また、冷戦時代だけあってかキッスには「国粋主義的」という理由が。暴力だとか性的であるとか以前に、”アメリカ万歳”的なアーティストはもってのほか、ということなのだろうか? なお”メタルゴッド”ことジューダス・プリーストは「反共産主義的」という烙印を押され、ディスコクイーンのドナ・サマーは「エロティシズム」、ティナ・ターナーに至っては一言「セックス」…。

コスプレ・パフォーマンスで有名なヴィレッジ・ピープルが「暴力的」というのも解せないが、とにかく当時のソ連では「いかがわしく見えるものは何でも放送禁止!」だったようだ。プーチン大統領を批判したプッシー・ライオットの一件も、こういった歴史の延長線上にあるのかもしれない。

さらに驚きなのは、「それでも音楽を聴きたい!」という筋金入りのソ連のミュージック・マニアたちが編み出した裏ワザ。なんと、病院で使用済みとなったレントゲン写真を安く買い取って円状に切り出し、そこに録音し再生していたというのだ。当然、音質は最悪だったそうだが、「それでも自由に音楽を聴きたい!」というコアなリスナーにとってはかけがえのない宝物だったはずだ。

ちなみに、このレントゲン・レコードのことを彼らは”Ribs”…つまり”肋骨”と呼んでいたらしい。それも今となっては貴重な音楽史的資料である。

【参照リンク】
・This List Of Bands Banned On Soviet Radio Is A Real Head Scratcher
http://uproxx.com/up/2014/06/ussr-banned-music-bands-russia/ 

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