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「謎の遺伝子」6つの噂の真相は?

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「生命の設計図」とも呼ばれ、ヒトの見た目から体質まで様々なことに影響を与えているという遺伝子。だが、海外からネットニュースでもたらされる“研究結果”のなかには、「ホントにそんな遺伝子あるの?」と疑ってしまうようなものもある。東京大学大学院総合文化研究科の石浦章一教授に、その真偽のほどを伺った。

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●浮気遺伝子(信ぴょう性★☆☆☆☆)
「プレーリーハタネズミ(一夫一妻制として知られるネズミのこと)のうち、一夫多妻と一夫一妻の個体で違いが見られた遺伝子を『浮気遺伝子』と呼んだものです。研究の追試が行われておらず、信ぴょう性は低いと言わざるを得ません。そもそも、多くのことは複数の遺伝子によって決定され、経験や教育の影響も受けるので、『この遺伝子一つで決まる』という事柄は少ないんですよ」(石浦教授)

●恐怖遺伝子(信ぴょう性★★★☆☆)
「恐怖の感情に関係するという遺伝子は、もともとは“神経質さ”に影響する遺伝子として研究されたもの。それが曲解され、“神経質=恐怖心も感じやすい”とつなげられたのでは? 遺伝子の型によって神経質さに違いがあることはわかっていますが、その差はわずかなもの。現在は、この遺伝子ひとつで決まるわけではないという見方が主流です」(同)

●夫婦喧嘩遺伝子(信ぴょう性★☆☆☆☆)
「これも、もとは恐怖遺伝子と同じ遺伝子から出てきた話です。“神経質だと夫婦喧嘩もしやすいだろう”という推測にすぎません。当然のことながら、相手の性格も関係することなので、遺伝子だけでは決まらないでしょう」(同)

●長寿遺伝子(信ぴょう性★★★★☆)
「寿命に関わるとされている遺伝子は、複数あります。例えば、そのひとつの『アポE』には、100歳以上生きる人が多い型とアルツハイマーになりやすい型があることが様々な人種で立証されています」(同)

●怠け者遺伝子(信ぴょう性★☆☆☆☆)
「怠け者のマウス同士を掛け合わせたところ、怠ける性質が遺伝したという研究によるものです。ただし、人ではまだ立証されていません。そもそも怠け者の定義も難しいですしね」(同)

●肥満遺伝子(信ぴょう性★★★☆☆)
「太りやすさに影響を与える遺伝子があるのは確かです。そのひとつに、かつて食料が少ない土地に暮らしていた人たちの子孫に保存されている遺伝子があります。エネルギーを効率よく蓄えてしまうので、食べ物に困らない現代ではかえって太りやすくなってしまうんです」(同)

科学的に立証された遺伝子もあるけど、「おもしろ遺伝子」の大半は眉唾物のよう。話としては面白いけれど、鵜呑みにしない方がよさそうだ。
(田中恵里菜/GRINGO&Co.)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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