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イジメを防ぐために、姓の変更をする方法はありますか?

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Q.
 結婚して5年くらい経ちます。子供も1人で5才です。今は私(夫)の姓を名乗っているのですが、珍しい名前のため子供の頃イジメられていました。来年小学校に入る前に、妻の旧姓に変えて普通に暮らしたいのですが、どうしたら良いでしょうか?出来れば養子縁組とかはしたくありません。妻の旧姓に変えるのを希望しますが可能でしょうか?

(30代:男性)

A.
 養子縁組などによらず、氏を変える方法は、戸籍法107条1項において、「やむを得ない事由によって氏を変更しようとするときは、戸籍の筆頭に記載した者及びその配偶者は、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届け出なければならない」と定められています。
 詳細な手続きや申立てに必要な費用などは裁判所のホームページに記載がありますので参考にしてください。(参照ホームページ)。
 この方法の場合、「やむを得ない事由」の有無が姓を変えることが認められるかどうかの分かれ道となります。一般的に「姓」の変更は「名」の変更よりも相当認められづらいものとされています。
 例えば、非常に珍しい姓の人が世間に知れ渡る重大犯罪を犯し、その犯人の親類と疑われ、生活がしづらくなった同姓同名の人が申し立てをして認められたケース。あるいは、過去に暴力団員として広く世間に知られた前科者が、暴力団ときっぱり縁を切り、公正をしていくために姓の変更を認められたケースなど、どれも極めて稀なケースであると言えます。
 したがって、手続きは用意されているものの、実際にはなかなか認められづらいという実情があります。
 そのほかには、いったん離婚の手続きを取られて、もう一度、今のカップルで結婚し、今度は奥様の旧姓(民法767条により離婚時に奥様は旧姓に戻ります)で再度、結婚すれば姓の変更は可能です(同じカップルで離婚後、再度結婚する場合は、民法733条2項により、通常女性に設けられた離婚後6ヵ月間の再婚禁止期間は適用されません)。もっとも、倫理的にはいかがなものかという指摘や、周囲からなぜそのような手続きを取られたのかなどと勘ぐられる可能性は否定できません。
 ご希望されていませんが、ご指摘いただいたように養子縁組を活用する方法があります(参照条文として民法809条など)。この手法がもっとも簡便ではありますが、養子になることで相続権が生じますので、将来的に生じる相続への配慮が必要になってきます。
 お子様を案ずる気持ちは大切です。ただ、残念ながら法的には姓の変更は厳しいものがあるという点をご理解いただき、検討していただければと思います。

元記事
イジメを防ぐために、姓の変更をする方法はありますか?

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