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コミュニケーションが窮屈に? 増える“スマホチルドレン”

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 ひと昔前とは時代が変わり、子どもがケータイを持つのは当たり前となった。
 2012年春頃から急速にスマホは子どもたちに広がり始めるが、それに伴いスマートフォンを手放すことができない“スマホチルドレン”が増えているのだ。

 本書『スマホチルドレン対応マニュアル』(竹内和雄/著、中央公論新社/刊)は、携帯電話、とくにスマホを手にした子どもたちに対応するときの、大人としての心構えを紹介する一冊だ。

 ネットで情報を得たり、買い物をしたり、LINEで話せたりと便利なスマホだが、スマホに依存したり、使い方を誤るとネットで炎上、さらには事件に巻き込まれてしまう可能性もある。また、「既読スルー」など、LINEでのやりとりがきっかけでイジメに発展することもある。
 本書では、著者の竹内氏がインタビュー調査で聞いたスマホチルドレンが現在置かれた状況を象徴している悲しい事例をいくつか紹介している。

 スマホの浸透によって、彼らのコミュニケーション手段の中心に「LINE」が定着してきた。「LINE」はコミュニケーションツールとしてとても便利な反面、苦労もあるようだ。
 高校1年生女子の春江さんは、とにかくいつでもスマホを触っている。いつ誰から書き込みがあってもいいようにしておかなければならない。既読がつくから見たらすぐに絶対返事をしなければならないからだ。一方、メールなら「読むの忘れてた〜」で済む分、楽だったのかもしれない。グルチャ(グループ・チャット)は、クラスでの自分の位置がそれで決まるから、頭と気をすごく使う。そこの会話でキャラ付けされるため、リアルよりもLINEのグルチャのほうが重要になるのだ。
 子どもたちは便利なスマホを楽しんでいるように見えるが、実は楽しいばかりではない。嫌われないように一生懸命になっているという面もあるということだろう。

 また、スマホの使い方を誤ると、被害者になる可能性もあれば、加害者になる可能性もある。
 芸能人や有名人でもないのに、普通の若者がネット上で炎上する。コンビニやファミリーレストランの冷蔵庫・冷凍庫にふさげて入った画像や遊園地での迷惑行為の画像を本人が自らFacebookやTwitterなどのSNSに投稿し、大問題になったのは記憶に新しい。
 彼らにとっては「若気の至り」「ちょっとした悪ふざけ」かもしれないが、そんな言葉で片づけられることもないまま、「威力業務妨害」などの罪に問われる可能性もある。そこに至らなくても、社会的制裁は受けることになるだろう。実名や顔写真がネット上に一度さらされれば、削除することも難しい。検索すればすぐに出てきてしまうため、結婚や就職に影響することもあり、自業自得とはいえ将来にわたり不利益を被ることになるのだ。

 大人からすれば、スマホをもつ子どもたちの行動は理解し難いこともあるかもしれない。今の大人が子どもの頃とは時代が違うのだから、価値観や考え方が違うのも必然のことだろう。
 スマホチルドレンの現状を受け止め、誤ったことがあれば、それに対する対策を考えていくことが大事ということだ。
(新刊JP編集部)



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