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クーデターも起こってないのに戒厳令!?

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タイのプラユット・チャンオチャ陸軍司令長(日本の陸上幕僚長に相当)は2014年5月20日午前3時から軍営チャンネル5テレビ(TTV5)で放送された特別番組の中で、タイ全国を対象に事実上の戒厳令を敷くと発表しました。

インラック・チナワット前首相が憲法裁判所の判決で失職させられタイが無政府状態に陥る可能性もある中、UDD(別名赤シャツ軍)と反タクシン系の対立を陸軍主導で収めさせ、治安を回復するのが狙いです。

戒厳令の施行は、タクシン・チナワット元首相が失脚に追い込まれた2006年9月20日の軍事クーデター以来7年8か月ぶり。しかも今回は、陸軍が実際の行動に打って出る前に発令されたという意味で、極めて異例のものです。

これにより、民間による政治的な発言は厳しく制限されています。既に反タクシン系の衛星回線『ブルースカイTV』やUDD系の複数のテレビチャンネルが放送を中止させられ、国営ThaiPBSテレビを除く地上波各局も報道番組の編集に規制が入っています。

しかし、実際の市民生活は至って平穏です。プラユット司令長は、「市民はパニックを起こすことなく通常の生活、経済活動を営んでほしい」とも呼びかけており、バンコク首都圏内の主な場所に武装した兵士が散見される以外は、ほぼ平常通りに市民生活が動いています。

反タクシン系の集会会場となっている首相官邸前(ポンプラップ区)や、UDD軍の会場(ターウィワッタナ区=トンブリ北部)も、他の場所へのデモ行進に出ていくことこそ禁じられたものの、それ以外は問題なく、軍が参加者に銃を向けたという報道も現時点でありません。スワンナプーム、ドンムアン両空港を発着する国際線の航空便も全社平常通り運航しています。

プラユット司令長は「治安回復のメドが立つまで戒厳令を継続する」と述べており、解除には時間がかかりそうです。

Post&Photo: Traveler’s Supportasia

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