体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

〈第3回パンダ音楽祭〉満員の観客が“ゆるエモ”な一日を堪能-OTOTOYライヴレポ

〈第3回パンダ音楽祭〉満員の観客が“ゆるエモ”な一日を堪能-OTOTOYライヴレポ

撮影 : 勝永裕介(twitter.com/yuusuke_DdL)

5月10日(土)〈第3回パンダ音楽祭〉が上野恩賜公園 野外ステージでおこなわれ、晴天の中満員の観客が人気ミュージシャンたちの“ゆるエモ”な弾き語りライヴを楽しんだ。

最高気温25度という晴天に恵まれた週末の上野には開場前から沢山の人が詰めかけていた。13時の開場と同時に席が埋まり、あっという間に満席に。チケット前売り券・当日券は完売。暑い1日になりそうだが周辺は緑と池があり会場自体にも屋根がある為、良い具合に気温が調整されて過ごしやすいのもこの音楽祭の魅力だ。開演時間を少し回った頃「うえのパンダ・リーリー」がステージに上がり、続いてパンダ研究家としてもお馴染みの司会・藤岡みなみがパンダルックで登場。注意事項を伝えたあとオープニング・アクトとして弾き語りを開始。

「みなさんほっこりしてますか!? 最初のほっこりソング聴いて下さい」とお風呂ソング「湯船がいいね」を歌うと客席からは自然に手拍子が起こる。「上野動物園の近くでやっているパンダ音楽祭は、世界一パンダに近いフェスかもしれない! パンダも聴いてるかな?」とのMCからパンダ研究の成果を歌詞に織り込んだ「ジャイアントパンダのララバイ」へ。続いて藤岡みなみ&ザ・モローンズのポップな代表曲「おねがい徒歩圏内」を弾き語りしてモローンズ楽曲がパンダ音楽祭デビュー。パンダ姿で歌うのは新鮮だ。最後に「この曲がなければ始まらないんじゃないですか!? 」というと大きな拍手が。お客さんの中にはリピーターも多いようで、「パンダ音楽祭のテーマ」を歌うと手拍子で会場が一体になった。「パンダ音楽祭始まるよ~! 」と改めて開会を宣言していよいよスタート!

藤岡がギターパンダを迎えに行き3年目にパンダ3人(匹)が揃った!「みなさんこんにちは、イエ~! いやいや、こちらこそイエ~! 」といつものコール&レスポンスを繰り広げつつ「うたをうたおう」で弾き語りをスタート。〈真っ黒な夜の道 どうやって切り抜けよう~だけど大きく息を吸って 大きな声を出して大好きな うたをうたえば 大丈夫〉。冒頭から心に響く選曲だ。パンダを脱ぎ捨てて“カルピス・プレスリー”スタイルで歌い出した「引き潮」は和やかなムードから一転シリアスな歌詞。ほっこりした空気の中に斬り込んでくるメッセージ・ソングが、ただの牧歌的なフェスではないことを教えてくれる。最後は忌野清志郎&THE2・3’sの名曲「お弁当箱」を歌い「最後まで楽しんで行って下さい! 」とステージを降りた。

奇妙礼太郎は大歓声の客席に向かい「元気良いね! パンダってなんでパンダっていうか知ってる? 俺も知らん(笑)! 天王寺ガールって曲を聴いてくれ! 」と天才バンドの1stアルバムに収録された楽曲からスタート。MCを挟み松田聖子の「SWEET MEMORIES」に大きな歓声が挙がる。「DANCE MUSIC FOR ME!!」は天才バンドのアルバムとはかなり印象が違うジャジーな雰囲気で聴かせていた。緑に囲まれた音楽堂の風景によく似合う、ホロウ・ボディのギターの乾いた音色で歌の合間にオブリガードを入れていく奇妙。後半「君が誰かの彼女になりくさっても」の歌い出しでドッと沸く観客。立て続けに歌われた「赤いスイートピー」ではサビを歌い上げると大きな拍手が贈られた。

栗コーダーカルテットと佐藤良成(ハンバート ハンバート)は客席を通り演奏しながら登場。「ほっこりしてますか? 」と「おおブレネリ」を歌い明るいステージが始まった。続いて「岬めぐり」では両手を振って一緒に歌う観客も。良い加減でお酒も入ってきている様子。「ピタゴラスイッチのテーマ」を演奏すると子供たちが大喜び! 会場中が「もう一回! 」コールに包まれるほどの大人気だった。ハンバートハンバートの曲「おなじ話」ではゆったりとしたリズムに音数の少ない演奏が心に少しずつ染み込んでくる。大ウケの「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」、「ジョーズ」のあと栗コーダーのインスト曲「足」を演奏。「パンダ音楽祭は第1回から気になっていたので今年初めて呼ばれて嬉しいです! ありがとうございました! 」と感謝を述べ、最後は「ポンヌフの たまご」を愉快な演奏と歌で披露してステージを後にした。

16:30になり西日が差すステージには大道芸の2人が登場。帽子や脚立を使ったパフォーマンスで楽しませてくれた。そんなまったりとしたステージに大歓声を受けて現れ、登場するなり「うるせえなあ! まだ始まってないよ! 」といきなり毒づく姉・小春と妹・ももの姉妹ユニット、チャラン・ポ・ランタン。サウンド・チェックと称して「宇宙戦艦ヤマト」を歌い盛り上げる。改めて「はい、チャラン・ポ・ランタンだよ~! 」と「パイノパイノパイ(東京節)」からライヴをスタート。「お~い、酔っ払い! 酔っ払いの相手が大得意なチャラン・ポ・ランタンだよ! 」と小春がアコーディオンで弾き出し、ももがパンダ帽をかぶり一升瓶を片手に「スーダラ節」へ。途中、ステージ前の子供たちをいじりつつ観客を煽るもも。パンダ音楽祭のステージの装飾はチャラン・ポ・ランタンのアルバム・アートワークをモチーフにしているということもあり、さすがにピッタリとはまっている。

小春が「昨日発表されたことがあるんだけど…」とつぶやくと早くも「おぉっ!」と歓声が。「みんなに大事な話があります。悲しむ人もいるかもしれない…」ともったいぶる小春に酔客から「今までありがとう! 」と声がかかる(笑)。「チャラン・ポ・ランタンの客は上手でMCが面倒臭えな(笑)」と苦笑いしつつ「メジャー・デビューが決定しました! しかも天下のエイベックス! 7月にマキシ・シングルが発売決定! 」と発表すると大歓声で、「おめでとう」の文字を掲げる観客も。「そんな新曲を聴いて下さい! 」と歌い出したのはなんとTRFの「サバイバルダンス」! 。ひとしきり盛り上がったあと「メジャーになってもこの曲だけはやって行きたい」と「Oppai Boogie」からラストはももが客席に降りてジェンカに乗せて子供たちを引き連れて練り歩きライヴ終了。どこへ行こうとチャラン・ポ・ランタンの個性が変わるはずがないと確信。

陽が落ちる頃ステージに上がった前野健太はさりげなくアコースティック・ギターのアルペジオに乗せて語るように淡々と歌声を広げていく。そして「カバー曲を皆さんやってるので…」とぶっきらぼうに歌い出したTRF「ボーイ・ミーツ・ガール」に観客は大喝采。続いて古い曲を、と荒木一郎の楽曲をカバー。ざわざわした客席に対する「今日、なんかみんなクスリやってんすか? 凄い元気ですね」とのMCに笑いが起こる。

〈おっさんしか友達のいない ふりをする やさしい猫〉と歌う「ひまだから」が夕暮れの上野とマッチしている。騒がしい子供を指差し「じゃあもう君に捧げるよ! 」と「ファックミー」へ。深くかけたリヴァーブに乗せたボーカルとギターがサイケな残響を響かせながら迫り、照明が背後の壁に大きな影を映し出している。「チラシが1枚だけあるんで」と紙飛行機にして客席に投げたものの足元に落下(笑)。「東京の空」から「最後の曲は、最近亡くなった渡辺淳一先生に捧げます。エロティックな照明をお願いします。」とのMCから〈失楽園で抜いてた18の夏〉と歌う「18の夏」で迫力のシャウトを響かせてライヴを終えた。

1 2次のページ
エンタメ
OTOTOYの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

山寺宏一&高木渉で『ポプテピピック』

GetNews girl / GetNews boy