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【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

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【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

岳の中のパン屋『八重岳ベーカリー』

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

沖縄本島北部の岳の中に『八重岳ベーカリー』はある。山道を車で進むあいだに車一台、誰ひとりにも会わない、偶然に出会ったのはマングース一匹、そんな亜熱帯の木々が生い茂る道を進んだところにお店がある。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

「私も10年前に山道で迷い、たまたまここに辿りついたんです。私も『こんなところにパン屋が?』と思ったのが最初なんですよ。」と店長の小原さんご夫婦が笑顔で我々を出迎えてくれた。思っていたよりも店は随分大きくて立派だった。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

小原氏は穏やかな優しい表情でパンについて語ってくれた。

「ここのパンは全て全粒粉を使った体に良いパンなんです。オーナー夫婦がアメリカ在住時に学んだ『体に良いものを食べる』という予防医学の考え方が基になってなっています。35年程前に、医者でもあったオーナーが医学的な立場から、健康と食べることの大切さを人々に伝えたいと考え、パンなどを作りはじめました。全粒紛のパンを美味しく食べられるよう試行錯誤したと聞いています。」

『八重岳ベーカリー』のパン

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

人気商品は「黒パン」。動物性のものを一切使用せず、全粒粉80%、オリーブ油、黒糖、シークヮーサー果汁などを使用したパン。

食べてみると、しっとりとして柔らかい。粗引きの全粒紛が口の中で心地よく響き黒糖の優しい甘さが後をひく。しっかり咀嚼すると黒糖のコクと小麦の旨みが混じりあいひろがる。健康パンのパサパサしたイメージとは全く違うパンだった。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

こちらも定番商品の「くるみ」。全粒粉50%、九州産小麦、くるみ、オリーブ油、黒糖、シークヮーサー果汁などを使用したパン。くるみは細かく砕いたものがたっぷりと入っており、どっしりと満足感も感じられるようなパン。しっかりと噛み締めながら食べるとまるで、おにぎりのようだ。きんぴらなど和食のおかずとも合いそうだ。バターをたっぷりのせて食べるのも良い。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

小原氏おすすめ「おからパン」。九州産小麦、全粒粉25%、島豆腐のおから、黒糖などを使ったしっとりとしたパン。先に食べた「黒パン」「くるみ」ともに美味しかったが私はこれが一番好きな味だ。おからがパンになるとこんなに美味しいということに驚きを覚えた。もっちりとして蒸しパンのような食感。

工房

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

工房では、若いスタッフたちが真剣な表情でクッキーを焼いていた。「パン作りって祈りに似ているんですよ。感謝の気持ちを持ってパンを作ると美味しくなります。」と小原氏が説明してくれた。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

「僕は、ここで数年働いた頃に他でもパンを勉強してみたくなって代々木『ルヴァン』に修行に行かせてもらいました。4年間でしたが『ルヴァン』では多くのことを学びましたし影響もたくさん受けました。」少し間をおいてから「でも、また戻ってきてここのパンをしっかりと守りたいとも強く思いましたね。」と小原氏は静かに語った。

自家栽培の麦と自家製酵母

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

「昔からのままで全て良いと思っているわけでもないんです。自分たちで作った小麦を使ったパンが作りたいという思いや、自家製酵母のパンもこれからは少しずつでも作っていきたいと研究中です。僕は、なるべく土地のものや八重岳の材料を使いたいと思っています。」

八重岳のシークワーサーと桜の木がからとった実で作った自家製酵母があるというので見せてもらい、その酵母で作ったパンをいただいた。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

「自家製酵母のカンパーニュ」。パンを口に含むと醤油のような独特の香ばしさと旨みが広がり鼻から抜けていく。このカンパーニュには自然の持つエネルギーがぎゅっと詰まっていた。これは心が満たされるような素晴らしいパンだった。

麦畑と山頂

「キリスト教の教えに『山の上に住みなさい。』とあるらしく、それでキリスト教徒のオーナーがこの山に住み始めたみたいなんです」と小原氏が教えてくれた。そして次に麦畑に案内してくれた。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

麦畑は、同じ山の一部を畑にした小さいものだった。山肌から岩や石がゴロゴロと見えていて、ここを畑に開拓するのはとても大変だったことが容易に想像できる。

畑の麦は大きな実を実らせ青々と空に向かってまっすぐと成長していた。3月の沖縄の日を浴びて麦も幸せそうだった。もう少し経つと黄金色になってくるそうだ。

畑のすぐ先の山頂にも足を延ばした。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

そこは説明も言葉も要らない景色だった。青い空がとにかく広かった。眼下に亜熱帯の木々、遠くには小さく町が見え、その向こうに海が広がっていた。

「なんでこんなところでパン屋を?」とさっきまで思っていたことが、全て解けた。働く人みんなが「ここでパンを作りたい」と思っていることが自然と理解できた。

ここは「日本で一番幸せなパン屋」かもしれない。沖縄本島の道の駅など数箇所で「八重岳ベーカリー」のパンを販売してるが、時間が有る人はぜひお店まで行き感じて欲しい。また山頂まで車で行くことも可能だ。

店長の小原さんは大阪出身、奥様は兵庫出身だそうだ。二人とも都会育ちなのに全然無理していない感じが素敵だった。こんな景色を見ながら毎日過ごしたら誰でも変わるのかもしれない。

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

自家製酵母の蓋には感謝の言葉が綴られていた。都会では見失ってしまうようなことがここでは大切にされていた。

お店を出るころにはパン屋さんに来たと言うより、友人の家に遊びに来たような感覚になっていた。本当に素敵な場所だった。
<ショップ情報>
店舗名 : 八重岳ベーカリー
URL : http://pansta.jp/shop/12511/
所在地 : 沖縄県 国頭郡本部町 字伊豆味1254
定休日 : 土曜日
営業時間 : 10:00-17:00

    

 パンスタオリジナルグッズ 読者プレゼント (締め切り2014年5月31日)

【パンの旅~沖縄編1~】「八重岳ベーカリー」(沖縄・本部町)

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■応募方法

下記の必要事項をもれなくご記入の上、ご応募下さい。

・メールアドレス(pansta▲pansta.jp)からお申し込みください。(▲部分は@に置き換える)

・メールのタイトルは「八重岳ベーカリーマグネット応募」とご記入ください。

・下記項目を必ずご記入下さいますようお願い申し上げます。

  氏名(漢字 カナ)、郵便番号、住所、電話番号

■応募資格

・パンスタ「八重岳ベーカリー」の記事を読んだ人。

・賞品発送の都合により日本国内に在住の方に限らせていただきます。

・ご応募はお一人様1回限りとさせていただきます。

■応募締切

2014年5月31日(土)18:00

■当選者の発表

ご応募いただいた方の中から厳正なる抽選を行い、当選者を決定いたします。当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

■その他

・ お客さまにご記入いただいた情報は、抽選及び賞品を発送するためのもので、それ以外の目的では使用いたしません。

・ お客さまのご住所・転居先が不明などで賞品がお届けできない場合は、ご当選を無効とさせていただきます。

・ 記入漏れがある場合は、ご応募は無効とさせていただきます。

・ 賞品のデザイン・仕様は、若干異なる場合があります。

■この記事を執筆したパンライター
編集部たかこ
http://pansta.jp/user/kab1228/
パンとパン屋さんが大好きなパンおたくです。
「パンを食べると幸せな気分になる」というこの気持ちをみんなで共有したいと日々パンスタで活動しています。

■サイト情報
パンスタ http://pansta.jp/
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