たとえ叶わなくても夢を持つべきか

access_time create folderエンタメ

たとえ叶わなくても夢を持つべきか
 どんなにやりたいことがあっても、どんなに努力しても、夢や目標がすべて叶うわけではありません。
 そして「才能ないのかな……」と諦める瞬間の挫折感は本当につらいもの。こんな思いをするなら、いっそのこと夢も目標も持たずに生きた方がいいんじゃないか?そんなことを考えたことがある人もいるはずです。
 しかし、それでも夢は人生に必要です。たとえ、何一つ叶えられなかったとしても。

 『それでも僕は夢を見る』(文響社/刊)は、「泣ける」「感動する」パラパラ漫画で大ブレイク中の鉄拳さんと、『夢をかなえるゾウ』などヒット作を持つ作家、水野敬也さんが、タッグを組んで生まれた一冊です。
 人はなぜ、何度挫折してもまた夢を見てしまうのか。夢のない人生の行きつく先はどこなのか。本書はそんなテーマが見える物語です。

「第一志望の学校に行きたい」
「かわいいあの子と仲良くなりたい」
「やりたい仕事に就きたい」

 「僕」にはたくさんの夢があります。しかし、そのどれも叶うことはありませんでした。落ち込む「僕」を、「心の声」が能天気に励まします。

「大丈夫、大丈夫!コピーの取り方次第で出世も全然ありえるよ!」
「企画の才能あるね!次の人事異動で確実に抜てきされるよ!」
 と、また夢を持つように説得する、その言葉に奮い立つ「僕」。

 でも…

 やっぱりだめ。何もかもが「僕」の願いとは反対の方向に進みます。
 もう「心の声」がいくら「ファイト!ファイト!」と励ましても「僕」の心が奮い立つことはありません。そして…

 発行元である文響社の山本さんによると、本書を出版した狙いは「夢は、一般的にポジティブに捉えられることが多いですが、その夢をかなえるために頑張れば頑張るほど、逆に苦しい思いをしなければなりません。そのような、普段は語られることのなかった、夢のネガティブな部分をあえて表現することでした」。そしてそのメッセージは結末で、誰もが涙せずにいられない形で明らかになります。

 叶うかどうかに関わらず、「夢」を追いかけながら生きれば、歳をとってから自分の人生を「悪くなかったな」ときっと思えるはず。後悔しない一生を送るために、本書は私たちに多くのことを教えてくれます。
 夢を追いかけている人も、夢破れて挫折した人も、ただ「泣ける話」を読みたい人も、きっと勇気を得られるはずです。

『それでも僕は夢を見る』公式PV はこちら!
(新刊JP編集部)



(新刊JP)記事関連リンク
夢を実現する人は○○を目標にする
成功者が必ずやっている「苦手な人」克服法とは?
お金を貯めることができない人に見られる“悪い習慣”

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. たとえ叶わなくても夢を持つべきか
access_time create folderエンタメ

新刊JP

ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。