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牛乳を飲むと下痢になる理由は?

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手軽にタンパク質やカルシウムを摂取できる栄養源として、日本の食卓に浸透している牛乳。毎日の朝食時や風呂あがりなどに愛飲している人も多いだろう。

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しかし、なかには「牛乳を飲むと腹を下す」という人もいる。もっといえば、「牛乳は日本人の体質に合っておらず、飲んでも栄養を吸収しにくい」という風説まである。本当だろうか? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「牛乳を飲んでも栄養にならない、というのは間違いです。ただ、アジアを含む欧州以外の地域の人々には、牛乳に含まれる多くの栄養素のうち、乳糖を分解しにくい傾向があるのは事実といっていいでしょう。具体的には、乳糖の分解酵素であるラクターゼが体質的に分泌されにくい人のことで、これを医学的には『乳糖不耐症』と呼びます」

牛乳を飲んで下痢をすることがあるのも、この乳糖不耐症に原因があるのだと須田先生は解説する。

「ラクターゼが不足すると、分解し損ねた乳糖が胃腸の中に残留することになります。乳糖には水分を引き寄せる性質があるため、軟便になりやすいわけです」

では、なぜ欧州の人にそういった体質の持ち主が少ないかというと、これには長年にわたる食文化が影響しているそうだ。

「欧州ではもともと魚を食べる機会が少ないため、魚に多く含まれるビタミンDの摂取量が慢性的に不足しがちです。ビタミンDはカルシウムの吸収に働きかける成分ですから、これが不足するとカルシウムを十分に摂取できません。しかし、乳糖もまた、カルシウムの消化吸収を助ける作用を持っており、ビタミンDの代わりになります。結果として、ラクターゼの分泌能力が高く、乳糖を使ってカルシウムを摂取しやすい体質の人が健康を維持し、優先的に生き残ってきた歴史があると考えられているんです」

いずれにせよ、牛乳が貴重な栄養源であることは間違いない。須田先生によれば、日本人でもコップ1杯程度の牛乳で腹を下すケースは少ないそうなので、自分が飲める量を見極めて飲むようにしよう。
(友清 哲)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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