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初の読書体験!物語に合わせて、光の明滅や音声、振動まで演出する本

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「本を読む」ことは、ページをめくりながら、文字やイラストで表現された世界を、読み手の想像力を活用して楽しむ体験である。そんな読書体験にも、現代のテクノロジーを導入しようという動きがあるようだ。

Massachusetts Institute of Technologyの研究チームでは、読み手に物理的なフィードバックや感覚をもたらす、スマートブックの開発に取り組んでいるという。それが「Sensory Fiction」で、本とウェアラブルデバイスを連動させて作動するツールである。

物語の進行に合わせて、LEDライトが点滅したり、体が温かくなるといったような演出ができるという。たとえば、「物語の主人公が陽だまりに座っているときに、読み手自身の体が温かくなる」、「電車に乗って旅をしているシーンで、実際に振動を感じる」といった具合。

「Sensory Fiction」の本のカバー部分には、150のプログラム可能なLEDライトが設置されている。音声を出すことも可能だ。また、体に装着するウェアラブルデバイス部分には、ペルチェ素子というサーモモジュールが内蔵されていて、これがシーンに合わせて読み手の皮膚温度を変化させる。さらに、読み手の鼓動に影響を与える振動効果機能があるほか、ギュッと締め付けたり緩めたりする感触を演出する、気圧エアーバッグも内蔵している。

「Sensory Fiction」というツールによって、今まで以上に臨場感を高め、読み手が主人公に自分を重ね合わせて、物語にいっそう没頭する手助けをしてくれるというわけ。これまでは、読み手の想像力でのみカバーしてきたが、想像力に加えて“実際の感触”を伴うことで、映画以上の迫力ある娯楽となるかもしれない。作者としても、自分の意図する演出を、読み手に“実体験”してもらうことで、その場の雰囲気や、登場人物の心情の変化を伝えやすくなる。「Sensory Fiction」の機能を活用することで、新しい読書体験の可能性が広がりそうである。

Sensory Fiction

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