患者の28%は医者にウソをついている! その理由は? QLife調査

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QLife調査「医師や看護師にウソをついたことがあるか」

総合医療メディア企業のQLifeは、同社の病院検索サイト『QLife』で実施した医療者と患者のコミュニケーション事情に関する調査において「28%の患者が医療者にウソをついている」という結果が出たことを発表しました。エイプリルフールのウソならともかく、患者が医者にウソをつくとはちょっと深刻ですね。どうして患者は医者にウソをついてしまうのか、調査結果をくわしく見てみましょう。

「あなたは、医師や看護師に、ウソをついたことがありますか」という質問では、男性の5人の1人、女性の3人に1人がウソをついたことがあると回答しています。年代別では、30~50代が30%前後、20代と60~70代が20%前後と、年齢によって差があります。「ウソをついた理由」は、男性の場合は「症状を実際より軽く/重く申告」「喫煙を隠す」、女性の場合は、薬をキチンと飲んでいるふりをしたり、食事内容や体重を軽く申告するなどのウソが多いようです。

QLife調査「患者が医師についたウソの内容」

さて、どうしてこんなウソをついてしまうのでしょうか? 「ウソをついた理由を教えてください」という質問に対して、「医師、看護師に遠慮/喜ばせたい」「恥ずかしい」「回答が面倒」など心理的な背景もあるようですが、「薬代が負担で…」「保険適用にしたい」「薬剤処方量を減らしたい」「はやく受診/治療を終わらせたい(翌日仕事がある)」など、現実的なものも多いよう。30~50代にウソをつく人が多いのは、仕事に対する責任感の裏返しなのかもしれません。

これに対し、ウソをつかない人たちの意見は「自分の治療方法が誤った方向に行ったら困りますから(40代女性)」「ウソをつくくらいなら病院に行かないほうがいい(50代男性)」などと、なかなかキビシイ正論が多いです。また、ウソをつく人のなかには「先入観ないセカンドオピニオンが欲しい」と、医師や看護師を試す意図を持っている人もいるよう。うーん、お医者さまもウソをウソと見抜けないと大変ですね。

QLife調査「患者のウソは医師にバレたか?」

ところで、ウソをついても医師や看護師にバレないものでしょうか? 「ウソはばれたか、ウソをついた結果どうなったか」という質問に対しては、12%の人が「バレた」と回答。また、ウソをついた結果「結局、薬代が高くなった」「調子が悪くなった」などと、後悔の言葉もチラホラ。なかには「バレてると思いますが空気を読んでくれました」「本当のことを言わないと治療できませんよと言われた」など、一枚上手なお医者さまもいらっしゃるようです。

忙しすぎて体調を崩したときなどは、「こんなときに病院や治療に時間を使えない!」と焦ることもありますよね。でも、できるだけ早く治した方が、結果的には仕事の効率を改善すると思いますし、信頼できる医師にきちんと相談したほうがよいのではと思います。
※調査は、全国の『QLife』利用者を対象に、1月22日~2月28日の間インターネットで行われ、有効回答数は、男性487名、女性587名、合計1074名。
 
 

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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