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書籍のゴースト 名称変更すべき?

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佐村河内守氏の「ゴーストライター」騒動がさめやらぬ最中、『海猿』や『ブラックジャックによろしく』などで知られる漫画家の佐藤秀峰氏が3月7日、自身のホームページのなかで“ホリエモン”こと堀江貴文氏による過去の小説にゴーストライターがいたとするコメントを出した。これを受け、ネット上では書籍業界におけるゴーストライターの存在をめぐる議論が起きている。

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佐藤氏のコメントにいち早く反応したのは、作家でジャーナリストの佐々木俊尚氏。佐々木氏は3月8日、ブログで「書籍のゴーストライターというエコシステム」というタイトルのエントリーを更新。冒頭で、「出版のゴーストライターというものに誤解している人が多いようなので」としたうえで、出版業界の“実状”を紹介した。

佐々木氏によれば、著名な人物が出す本のおよそ9割は、ゴーストライターが“代筆”したものとのこと。佐々木氏はこの“代筆”という言葉に意味を込めており、「『著者』本人の考えていることや体験談を長時間のヒヤリングをもとに代わりに書いてあげるというのが、ゴーストライターの仕事です」とし、

「あくまでも『著者』本人へのヒヤリングがもとになっているので、『著者』の哲学や持論、体験談が原稿のベースになっています。だから著者の考えてもいないようなことを勝手に書いているわけではありません。…(中略)…だから私としては、ゴースト本は『著者の書いた本ではない』けれども『著者の本である』とはいえる、というような立ち位置ではないかと思っています」

と持論を述べている。佐々木氏は同エントリーの中でさらに、自身が過去に堀江氏の経営者本のゴーストライターを担当した経験や、ゴーストライターが存在する理由や意義を詳細に説明。「『著者』とゴーストと出版社の三者に、ちゃんとウィン・ウィン・ウィンの関係が成り立ってるんですよ」とも述べた。

このエントリーの内容に、実業家で著作家の山本一郎氏も反応。自身のブログで、佐々木氏の書いた内容に概ね同意する姿勢を見せたうえで、

「小説の執筆というのは著者名で発表する以上は、基本的にその著者の手による作品であることが前提となるわけであって、読み手もかなりの部分がその書き手のイメージやコンテクスト、文章力といったところに期待をして読むことになります」(原文ママ)

と、ビジネス本ではなく小説にゴーストライターが介入することについては慎重な意見を呈した。

このような識者たちの意見を受け、ツイッターでは、

「物書きにはこういう仕事もあるということ。私も数冊ゴーストやって、『著者』からはとても感謝された。早くこのシステムが一般的に浸透してほしいものだ。その前にゴーストという呼び名を何とかしたい」(ライター・梅津有希子氏)
「ゴーストライターっていうと悪そうなので、原稿製作みたいな名前でクレジットいれればいいと思うんですよね」(海外就職研究家・森山たつを氏)
「やっぱりゴーストって名前が悪いわな。ブックライターもいいのだけど、日本語呼称も欲しい。ただ、本当のゴーストもあるんで、何とも…」(著作家・佐久間功氏)

など、編集や著作経験のある人たちから、“ゴーストライター”という名称に疑問を持つ声が複数投稿されている。このような意見は、佐々木氏のブログのなかでも触れられているところ。今後、出版業界でそういった動きが徐々にあらわれていくかもしれない?
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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