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宇宙飛行士が虫歯NGなのはなぜ?

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科学の発展とともに、人類による宇宙開発が日進月歩で進んでいる昨今。幼少のころ、将来の夢に「宇宙飛行士」と掲げたことのある人も少なくないだろう。

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しかし宇宙飛行士とは、なりたくてもそう簡単ではない狭き門。虫歯がひとつあるだけでもNGというのは有名な話だ。でも、半年以上の長期ミッションならともかく、数週間宇宙へ行くくらいなら、小さな虫歯のひとつやふたつは問題にならないような気もするのだが…。恵比寿西口デンタルクリニックの小島将太郎先生に解説してもらおう。

「宇宙空間では、地球上にいる時よりも歯が痛みやすいんです。地球を“1気圧”とした場合、宇宙船内こそ同じ“1気圧”に保たれているそうですが、船外活動中は宇宙服内を“0.3気圧”にまで減圧すると聞きます。この気圧の差が、虫歯の痛みの原因になると考えられます」

小島先生によると、とくに問題になるのは歯に膿の袋や空洞がある場合だ。

「虫歯にも様々な種類がありますが、たとえば歯根の先端にある歯槽骨内に膿の袋(嚢胞)ができることで痛みが起こる『根尖性歯周炎』の場合、気圧が下がることによって嚢胞がどんどん膨らみ、まわりの神経を圧迫して激しい痛みが発生するわけです」

ちなみに、虫歯があってもしっかり詰め物をして治療してあれば宇宙飛行士になれるそうだが、詰め物のまわりに空洞ができていたりすると、同様の痛みは発生する。

また、宇宙空間という特異な環境がもたらすストレスが歯の痛みを増大させる可能性もあると小島先生は補足する。

「実際は歯に問題がなくても発作的に痛みを感じる、心因性や神経障害性の歯痛もあります。たとえ小さな虫歯でも、宇宙へ行くという環境変化が痛みの引き金となることは十分に考えられます」

宇宙で突然歯が痛んでも、もちろん治療はできない。歯の健康は、宇宙飛行士にとってはことさら大切なのだ。
(友清 哲)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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