ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

鈴木おさむ「積み重ねと好奇心」

DATE:
  • ガジェット通信を≫

「19歳の出した企画なんて興味を持ってくれないんですよ、最初は。でも“面白いかどうか”は見てくれないと判断してもらえないんで『ちきしょー』って思っていましたね」

【画像や図表を見る】

その当時、鈴木おさむさんは半分学生で駆け出しの放送作家。ようやく入れた念願の好きな世界。認められたい一心で、萎縮しているヒマなどなかったという。

「某大学替え玉受験事件で受験をした年上の先輩がいて。社会的にはやっちゃいけないことだけど、その経験を『面白い』とみんな笑って話を聞くんです。付加価値を持たないと、自分に興味を持ってもらえなかった。考えた末、当時流行り始めたSMクラブに自腹で行って細かくメモをとり、その話を披露したんです。しばらくあだ名は“SM”になりましたが、一目置いてもらえるようになりました」

“つかみ”は成功したものの肝心の企画力は追いついておらず、なしのつぶてだったとか。

「だから数で勝負しましたね。毎週5本の宿題を課されましたが、25本出して。採用されなくても、それだけ出せば傾向がわかってくるんです」

仕事一本で行く決意をして大学は中退。怒られるし寝る時間はないし苦行のような生活だが、「苦じゃなかった」。

「面白い人が認められる単純な世界が楽しくて。それと、自分を引き上げてくれる人がいたんです。(笑福亭)鶴光さんのラジオで、プロデューサーに『いつかチーフになりたいなら、放送されない2時間分の台本を毎週書いてこい』っていわれて。今考えるとよくやったなと思いますが、その人は僕が書いた台本を赤ペンで毎回直してくれました。それを半年続けたとき、若手でしたがチーフに抜擢してくれたんです」

出会いに貪欲になれば
積み重ねがさらに生きる

積み重ねはもちろん、「飽くなき好奇心」も大事。おさむさんの場合はとにかく人に会って話を聞いた。ルーティーンに陥りがちな仕事生活にメリハリを付けることで、自然と引き出しが増えたとか。

たとえば「番組で書道の女の子の取材をして…」と「うちの奥さんが昔いじめられていて…」が合わさったとき、『美幸』というエピソードに結実し、このたび著書として発売された。

「全部ムダになりません。書道が得意なためにイジメを受けた女の子が大人になって、好きな人のために復讐する。そこには無償の愛があって…と思いついたテーマは人と会うことから生まれたんです」

一見不幸ながら“幸せ”に生きる女性の半生を、モノローグ形式で巧みにまとめている。その人となりから明るい話を期待していると残酷なストーリーに面食らうが、これも引き出しのひとつ。仕事に出会いに貪欲になれば、思いもよらない成果が生まれるということだ。

「でも僕は、若い人に自分のやり方を押しつけません。期待の新人なんて期待外れになるのが常なんで。人のプレッシャーって恐ろしいですよ。自分が幸せならいいんです。他人の期待なんて気にしないで、力強く生きてほしいですね」
(R25編集部)

鈴木おさむ「積み重ねと好奇心」はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

(web R25)記事関連リンク
泣ける動画「11年目のプロポーズ」
2chスタイル採用のTV番組が登場
つんく謎予告 モー娘。に剛力!?
「優秀すぎて就職できない」のナゾ
R25をオフラインで読める無料アプリ(外部サイト)

カテゴリー : 未分類 タグ :
R25の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。