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血の気が引く/血が上るの違いは?

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人間誰しも、日常生活のちょっとしたシーンで、思わず頭にカッと血が上ることがあるはず。この「血が上る」という表現は比喩のようなものだが、体感的にも血液が上昇しているような気がする。

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逆に、恐怖感などから「血の気が引く」という表現もある。こちらはこちらで、実際に血流が下の方に下がっていくような感覚をともなうことがある。相反するこの2つの表現だが、医学的にはどのような現象なのだろう? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「一般的に、血が上るのは怒り、血の気が引くのは恐怖ですが、これは自律神経にとってはどちらも同じ“情動”です。それが真逆の感覚を引き起こすのは、身体の二次的な反応による錯覚と考えられます」

怒りや恐怖などの感情が、直接的に血液を上下に運び分けているわけではなく、我々にそう錯覚させるだけの神経活動が引き起こされているのだと、須田先生は解説する。

「人間の情動は、自律神経に少なからず影響を及ぼします。怒りや恐怖といった激しい感情の動きは交感神経活動を優位にし、逆にリラックスしている状態は副交感神経活動を優位にします。交感神経が活発になっている際は、どうしても体の表面、つまり皮膚への血流が手薄になります。それゆえ、血の気が“引く”ような感覚が発生するのでしょう。ただし、怒った時に血が“上る”感覚を覚えるのは、感情に合わせて骨格筋や表情筋に力が入ることで、血流が促されるためと推測されます」

つまり、怒りや恐怖を覚えた時、まずベースにあるのは「血の気が引く」感覚の方。そこに、怒りに任せて力んだり怒鳴ったりと、筋肉を緊張させるような動作をともなうことで、頭部に血が集まるような“血が上る感覚 ”を生み出すわけだ。
(友清 哲)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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