ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

無音で踊る「沈黙フェス」って?

DATE:
  • ガジェット通信を≫

炎天下の太陽のもと、大音量の音楽で踊り狂う! そんなイメージが強い音楽フェスティバルだが、ここ数年「沈黙フェス」なるものが海外でブームになっているらしい。なんでも参加者は、ワイヤレスヘッドフォンから流れてくる音楽を楽しみ、静かなフロアの中で踊るというのだ。

【画像や図表を見る】

ブームはすでに国内にも飛び火。2008年のサマーソニック東京では日本初となる「サイレント・ディスコ」が開催された。また、愛知県東海市では耳にイヤフォンを装着して、盆踊りを踊る「無音盆踊り」が2009年から行われている。

徐々に注目を浴びてきた「沈黙フェス」。イベントの実態をワイヤレスヘッドフォンなどの製造、販売を手掛けるアツデンの大石亮さんに聞いてみた。

「イベントによって異なりますが、ヘッドフォンは主催者側が用意していることが多いですね。通常の音楽イベントのようにDJもいて、電波に乗せてオーディエンス全員のヘッドフォンに同じ曲を届けます。ジャンルはヒップホップやテクノなど、様々です」

ヘッドフォンを装着しているのだから、当然外部に音が漏れる心配はない。2013年の夏、湘南にある海の家の「クラブ化」が問題となった。海水浴シーズンともなると、数店から大音量の音楽が響き渡り、近隣住民からの苦情が相次いだのだ。沈黙フェスは、そのような問題を解決する糸口になるのだろうか。

「もちろん騒音対策として注目されている部分はありますね。しかし、沈黙フェスには空間の有効利用というメリットが大きいのです」

具体的な事例では、2012年4月に開催された『J-WAVE SPRING FESTIVAL』がある。場所は東京国立博物館の庭園内にある九条館だ。一般客がいるので、当然大音量で音楽を流すことはできない。さらに、そのすぐ横では別のアーティストがコンサートを行っていたという。普段は音楽イベントを行えない場所でもフェスを開催でき、かつ複数のイベントを同時に進行できるのも沈黙フェスの魅力なのだ。

しかし、無音の空間で大人数がヘッドフォンをつけて踊っている姿は実に奇妙…。参加者の反応は?

「たしかに、周りでイベントの様子を見ていた人たちは不思議そうな顔で見ていましたね(笑)。しかし、それが反対に参加者同士の一体感を生むようです。ヘッドフォンをつけていないと分からない世界を、限られた人たちだけで共有している。そのシンクロ感が病み付きになるのです」

先に述べた湘南海岸の海の家の問題だけでなく、最近は風営法違反で取り締まりを受けるクラブが相次いでいる。多くは飲食店を偽って客にダンスをさせているケースだが、その背景には繁華街と住宅地が隣接した地域での騒音問題も。沈黙フェスがどう広まっていくのか、注目したい。
(播磨谷拓巳/ノオト)
(R25編集部)

無音で踊る「沈黙フェス」って?はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

(web R25)記事関連リンク
複数人でスマホ音源をシェア
ヘッドホンの音を向上させるアンプ
サマソニに「ミスチル地蔵」が出没
サマソニMVPはBABYMETAL?
R25をオフラインで読める無料アプリ(外部サイト)

カテゴリー : 未分類 タグ :
R25の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP