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冬の動物園「カバも保湿ケア」

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動物園といえば、おだやかな気候のなかでのんびり出かける行楽スポットといったイメージが強いのではないでしょうか? もちろん、動物園は冬も開いています。しかし、そこにはこの季節ならではの苦労が…。

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そのひとつめが「暖房」。聞けば現在、日本の動物園にいる7割の動物は、日本で生まれた2世、3世なのだとか。代を重ねるごとに暖かい地域原産の動物でも日本の寒い冬にかなり慣れるそうですが、それでも必須の設備には変わりありません。不意に立ちあがるなど、普段と異なる姿勢をとったときでも触れない位置かつ、効率を損なわない絶妙な位置に暖房器具を設置するといった苦労があるようです。

なお、屋外の運動場の一部に床暖房を取り入れていることがありますが、これは動物だけでなく来園者に対してもメリットがあります。床暖房を来園者が見学しやすい場所に設置することで、自然な形で動物を誘導しているというわけ。洞窟や岩に見えるようにカムフラージュされているので気づきにくいですが、まさに隠れた苦労、工夫ですよね。

そしてふたつめの苦労が「健康維持」。この時期、人間と同じ健康トラブルをかかえる動物もいるようで、たとえば乾燥による皮膚のひび割れもそのひとつ。カバが赤い汗をかくことをご存知でしょうか? カバの皮膚は乾燥に弱いのですが、その汗には保湿や殺菌のための成分が含まれています。そこで乾燥しがちな冬は汗の分泌を促進させるため、ブラッシングを入念に行うのだとか。なお、この汗の分泌が弱まるカバの老齢個体や、ゾウの耳なども、ひび割れ防止のオイルやクリームによるケアが必要となっているようです。

また、風邪やインフルエンザは、人間と同じものがゴリラやチンパンジーなどの類人猿にも感染します。そのため、インフルエンザが疑われる職員は、まず感染させる危険の少ない動物の飼育作業や事務作業を行うといった対策をとり、場合によっては自宅待機になることも。通常、飼育員が担当する動物は決まっているため、臨時に担当を変えるなど苦労がつきない様子。ちなみに、治療に使われる薬もまた人間と同じなんですって。

感染源が空を飛んでやってくる「鳥インフルエンザ」はさらにやっかいな存在。鳥類の檻の格子を細かくするなどして、野鳥が飼育動物に接触しないよう対処しているものの、場合によっては休園も余儀なくされます。このため「鳥インフルエンザ発生」のニュースが入ると、その地域にある動物園関係者に緊張が走るそうです。

最後にみっつめとして挙げられるのは「寒さによる来園者の減少」。そこで対策として、各種イベントなどが用意されています。たとえば東京では恩賜上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園が合同キャンペーン「VisitほっとZoo2014」を3月9日(日)まで開催。寒いと敬遠しがちな動物園ですが、これを機に出かけてみれば新たな魅力に気づくことができるかもしれません。
(のび@びた)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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