日本で3番目に多い「高橋」姓の由来

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日本で3番目に多い「高橋」姓の由来
 「高橋さん」という友人がいる、職場に「高橋さん」がいるという人は多いだろう。
 それもそのはず、「高橋」という名字は東西問わず全国に推定144万人もいて、明治安田生命保険が行った調査によると「佐藤」「鈴木」に次いで3番目に多いのだ。
 本書『高橋さんのルーツ』(森岡浩/著、ジェイ・アプリケーション/刊、Amazonにて発売中)では、都道府県別に「高橋さん」のルーツを辿り、当地出身の有名な「高橋さん」を紹介していく。

  現代では、「名字」と「姓」はほぼ同じ意味に使われているが、本来は全く別のものだ。中世においてはこの両者は区別されており、武士たちは、自らの出自を示す「姓」と、自分たちの一族を指す「名字」の両方を持っていた。そして、日常生活では「名字」を使用し、公的には「姓」を使っていた。現在使用されている名字の大多数はかつての「名字」に相当するものだが、「菅原」や「大江」のように、「姓」に由来するものもある。では「高橋」はどうかというと、「姓」と「名字」の両方にルーツを持つという大きな特徴があるのだ。

 また、「高橋」は最大の地名姓でもある。その由来は渓谷など、水面から高い場所に架けた橋である。現代では橋は珍しいものではないが、江戸時代は江戸や大坂といった大都市や東海道などを除くと、川は渡し舟で渡るのが普通だった。名字の大多数が生まれたのはそれ以前のこと、つまり「橋」が珍しく、また目立つ建造物だった時代である。従って、「橋」を目印として家を特定することは容易であり、だからこそ「橋」のつく名字は多いのだ。

 「佐藤」や「鈴木」は分布が東日本に偏っているが、「高橋」は全国に分布している。県単位で最多となっているのは東日本の群馬県と西日本の愛媛県。東日本において唯一県で一番多いのが群馬県だが、人口比では2%にすぎず、青森・福島を除く東北4県よりは少ない。人口比でみると旧中里村(多野群神流町)で18%、旧月夜野町(利根郡みなかみ町)で10%を占めていたが、現行市町村では神流町の人口比8%が最多。次いで、みなかみ町と吾妻群東吾妻町に多い。

 名字のルーツを辿っていくといろいろなものが見えてくる。それは「高橋」に限らず、どの名字にも当てはまることだろう。自分の名字のルーツを探ってみるのも面白いかもしれない。
(新刊JP編集部)



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