ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

「みんなとの信頼や絆が背中を押してくれた」BREAKERZ・AKIHIDEソロ公演レポ

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 

 

BREAKERZのギタリスト・AKIHIDEが、セカンド・アルバム『Lapis Lazuli』を引っ提げて11月15日から東京、名古屋、大阪のジャズ・クラブで全8公演を行った〈AKIHIDE Premium Night Show “Lapis Lazuli”〉。白須今(ヴァイオリン)、林田順平(チェロ)、二家本亮介(ベース)、MAKOTO(ドラムス)という気鋭のメンバー4名を従えたこのライヴの追加公演が、12月5日にZepp Tokyoで実施された。

開演時刻を少し過ぎた頃、黒のスーツに瑠璃色のシャツを身に纏ったAKIHIDEが登場。ステージ中央へと歩みを進め深く一礼し、1日の始まりを告げる幸福感に満ちた“Birthday”でライヴは幕を開ける。「みなさんこんばんは。AKIHIDEです。〈Premium Night Show “Lapis Lazuli”〉へようこそ! 少し大人な時間を皆さんにお届けしたいと思います」と挨拶し、雨をモチーフにした“Rain”へ。澄んだ音色のギター・アルペジオが心地よく響く。

「いまも沖縄で暮らしている祖母の優しい笑顔を表現したいと思ったのがきっかけで生まれた曲。皆さんも大切な人を思い浮かべながら聴いてほしい」と語り、“Okinawa”“Namida”を立て続けに披露。優しく、温かな音色が会場を包む。ジャズ・クラブからライヴ・ハウスへと場所が変わっても、ギターを紡ぎ始めた瞬間、『Lapis Lazuli』の世界へと空気を変えてしまうのは流石だ。

 

 

中盤からはバンド・メンバーを迎え入れ、フル・メンバーによる演奏。月の下で絡み合い踊る男女の天使をイメージしたという“Moon Dancer”からスタート。艶のある素晴らしく豊潤な音が、会場の隅々まで響き渡り、オーディエンスを魅了していく。

「こんな静かなZepp初めてでしょ? 今回はジャズ・クラブをまわって、最後はまさかの日本最大級のライヴ・ハウスで座席指定。今日はレアな日でございます(笑)。次の“Home”という曲は僕のホームページで流れている曲で、変わらずそこにあって皆さんに〈おかえり〉という気持ちで作りました。この曲を始める前に言いたいことがあります。東京に帰って来たということでただいまと言ってもいいですか?」「ただいまー!!」と叫ぶと、客席から「おかえりー!」とあたたかい拍手と声が飛ぶ。

 

 

跳ねるようなサウンドが印象的な“Home”で会場の空気がぐっとアットホームになったところでリード曲“Lapis Lazuli”、そして今回のツアーの思い出話を交えながらメンバー紹介へ。みんなで卓球をやる計画を進めているなど、和気あいあいとした微笑ましいエピソードの後には、AKIHIDE自身が大のジブリ好きということで「となりのトトロ」より“風のとおり道”のカヴァーを披露。こうしたインストゥルメンタル楽曲のカヴァーが聴けるのも今回のツアーの醍醐味のひとつ。

しっとりと聴かせた後は畳み掛けるように“Lost”“Sayonara”を演奏。“Sayonara”では、客席を2チームに分け、手拍子(リズム)を指南し、観客とコミュニケーションを図る。フェイントまで忠実に再現するオーディエンスに「やるじゃん! Zepp!!」と嬉しそうに笑みをこぼしていた。一体感をそのままに本編は“Tomorrow”で万感のラストを迎えた。

 

 

アンコール1曲目は、「12月に入ったということで、少し早いクリスマス・ソングを贈りたいと思います」と“戦場のメリークリスマス”をカヴァー。余韻に浸らせる間もなく、「男には負けられない戦いがある!」と宣言し、BREAKERZで共に歩んできた良き仲間であり〈戦友〉でもあるMAKOTOと“Battle”を展開。力強いスラップでAKIHIDEが先陣を切ると、それに負けじとMOKOTOもリズムを刻み応える。濃密なエモーションを生み出したクオリティーの高い2人のバトルは、観客の心をしっかりと捉えていた。

そして、「みんながこのアルバムをどういう風に聴いて、受け止めてくれるか不安もありました。でも、みんなとの絆や信頼が僕の背中を押してくれました」と心境を吐露し、感謝の気持ちを込めて“星の王子さま”“ノスタルジア”を歌唱。彼の甘く切ない歌声に会場が酔いしれているなか、今後は前回の〈Amber〉ツアーと今回の〈Lapis Lazuli〉ツアーの映像作品と絵本のリリースを予定しているという嬉しいサプライズも飛び出した。

その後は、「これで本当に最後の曲です。今回のツアーでちょっと大人なアダルトキャットになった“黒猫のTango”!!」と、ファースト・アルバム『Amber』より“黒猫のTango”を歌ってラスト。ジャジーなアレンジでほどよく味付けされたサウンドと彼の甘い歌声が相まって、より小悪魔な楽曲に変貌を遂げていた。「本当にありがとう! また必ず会いましょう!!」。手を振りながら、ステージを去っていく後ろ姿は充実感に満ちており、またひとつ輝きを増したように見えた。

 

〈AKIHIDE Premium Night Show “Lapis Lazuli”〉@ Zepp Tokyo 2013.12.05 セットリスト
1. Birthday
2. Rain
3. Okinawa
4. Namida
5. Moon Dancer
6. Home
7. Lapis Lazuli
8. 風のとおり道
9. Lost
10. Sayonara
11. Tomorrow
〈アンコール〉
12. 戦場のメリークリスマス
13. Battle
14. 星の王子さま
15. ノスタルジア
16. 黒猫のTango

★フリーマガジン「tower+」で〈AKIHIDE [ココロをさがして]〉を連載中!

タワーレコードの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP