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「童貞専門コミック誌」がアツい!

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この世に“童貞専門”を謳った唯一のコミック誌がある。今年5月に新装刊した少年画報社の『月刊ヤングコミックチェリー』だ。1960年代に創刊した老舗劇画誌『ヤングコミック』を母体として、思い切った全面リニューアルとなっている。

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国立社会保障・人口問題研究所が2010年に行った調査によれば、18~19歳男性の68.5%、20~24歳男性の40.5%、25~29歳男性の25.1%が“性経験なし”の童貞だという。この童貞人口とマンガファンの規模を考えれば、マーケットとしての「童貞市場」は相当なポテンシャルを秘めているはず。やはりそこをターゲットにした雑誌なのだろうか?

「いやいや、“童貞専門誌”だからといって、本物の童貞に読者ターゲットを絞っているわけではないんです。今の10~20代は雑誌を買って読むというカルチャーがなくなりつつあり、一般コミック誌の購買層は30~40代が中心。そんな大人世代に向けて、童貞時代のイマジネーションを呼び覚ます雑誌を作りたい。というか私自身がそういうマンガを読みたい! という思いが出発点です」

と話すのは、同誌の編集長を務める少年画報社の筆谷芳行氏。キャリア25年の知る人ぞ知る有名マンガ編集者だ。

では、実際に『ヤングコミックチェリー』にはどんなマンガが載っているのか。さぞかし青臭いエロスが詰め込まれているだろうとワクワクしながら紙面を開くと…ううむ、確かにこれはエロい…ただ、エロいことはエロいが、思ったほど過激じゃない。男性キャラの童貞率が激高なのは当然として、直接的な性描写よりも、登場するヒロインのキャラ造形やストーリーの面白さを重視したラブコメならぬ「ラブエロ」マンガがたくさん載っているという印象だ。また、『モテるマンガ』(原作ゆうきゆう/作画ソウ)のようなギャグ満載の恋愛ハウツーマンガもあり、独自の路線を行っている感がある。

「マンガをヒットさせる要因は、突き詰めればキャラクターに尽きます。看板になるヒロインさえ認知されれば、エロ要素は少しあれば十分。月刊誌を買うような読者は相当な“マンガ通”ですから、即物的なエロスより、魅力的なキャラと続きが読みたくなるストーリーにこだわることを重視しているんです」

そんな『ヤングコミックチェリー』は、来年頭から再びプチリニューアルし、“キレイなお姉さん”をテーマにした誌面づくりを狙っていくという。

「私には、“男はいくつになってもキレイなお姉さんが好き”という持論があります。銀河鉄道999のメーテルにはじまって、めぞん一刻の音無響子さん、新世紀エヴァンゲリオンの葛城ミサトさんみたいなお姉さんキャラって永遠のあこがれじゃないですか! 30代でも40代でも、童貞目線でお姉さんに手ほどきされたい願望はある。経験豊富な大人こそ、マンガを読むときは精神的な童貞に回帰して、あの頃の気持ちを思い出してほしいですね」

大人になるほどエロへの免疫は高まるが、心の底にある童貞マインドが消えることはない。マーケティング的な打算を越えて大人の魂を揺さぶるのが、「童貞」というキーワードなのかも?
(呉 琢磨)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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