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全盛期越え 「チェキ」復活の軌跡

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今から15年前に発売され、当時の女子高生を中心に大ブームを巻き起こしたインスタントカメラ「チェキ」。その後はデジカメの普及や携帯カメラの進化によって人気に陰りがみられたが、ここ数年間で、急激に販売台数を伸ばしている。昨年度は過去最高の160万台、今年度も200万台の売り上げを見込むなど、第一次ブームを上回る好調ぶりだ。

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再ブレイクのきざしがみられたのは2007年。その狼煙は、意外なところから上がった。

「2000年代半ばは苦戦しながらも国内外で販売を続けていました。そんな時、韓国のドラマでチェキを使うシーンが登場し、大きな反響があったんです。そこで、テレビ番組やドラマでチェキを使ってもらえるよう積極的に売り込み、“ファッショナブル”“かわいい”といったイメージが浸透するよう仕掛けていったところ、現地の若者を中心にじわじわと売れるようになりました」(イメージング事業部・中村祥敬さん)

そんな小さなヒットの芽を大きく育てたのは、同社による地道な販売戦略だ。韓国での成功体験やノウハウを、今度はアジア全域、そしてヨーロッパにまで拡大していく。
「10代、20代の若い世代にターゲットを絞り、各国で少しずつプロモーションと販売網の拡大を仕掛けていきました。カメラ専門店だけでなく、若い女性が立ち寄る雑貨店やコスメショップ、コンビニなどにも置いてもらうようにしたところ、大きく販売台数が伸びましたね。現在、最も売れているのは中国と韓国ですが、最近はヨーロッパでも火がつき始めています。今年フランスで開催されたジャパンエキスポにも初めて出展したところ、4日間で約220台が売れました」(中村さん)

そんな世界中を巻き込んだヒットの波は、逆輸入的に日本にも上陸する。昨年はパッケージに原宿系の人気モデルを起用した新機種「mini 8」を発売し、海外同様、雑貨店を中心に展開。ポップでカラフルなデザインもさることながら、アナログな「紙焼き写真」がデジタル世代に新鮮さをもって受け止められた。同商品発売後、チェキの取り扱い店舗数は2倍に拡大しているという。

意外なのはこれだけの人気商品にもかかわらず、類似の競合商品が見当たらない点だ。その裏には、同社ならではの技術力が隠されている。

「特に難しいのはカメラ内部のローラーで現像液を均一に押し当て、ムラなく現像する弊社独自の技術。これはなかなかマネできないと思います。競合がいないので、一度その国で認知されれば独占的に展開できる点もヒットの要因です」(中村さん)

独自の技術と的確な販売戦略。ヒットの王道ともいえる2つの武器を携え、快進撃はまだまだ続く。

榎並紀行(やじろべえ)=取材・文
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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