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本当の原因は腰? 知られざる肩こりのメカニズム

本当の原因は腰? 知られざる肩こりのメカニズム
 だるい、痛い、重い、しびれる…、慢性的な肩こりや腰痛は、早いうちに何とかしたいものです。
 肩こりも腰痛も、原因はほとんどの場合、周辺の筋肉が固まってしまっていること。つまり、これをゆるめてあげれば、症状は改善されます。
 この作業を自分で行う方法を教えてくれるのが、『「体の痛み」の9割は自分で治せる たった90秒!超簡単セルフ整体術』(PHP研究所/刊)です。
 今回は、前回に引き続き本書の著者でセルフ整体マスターインストラクターの鮎川史園さんにインタビュー。セルフ整体の秘密やコツまでお話を伺いました。

―本書で取り上げられている“セルフ整体”を実践するうえで注意点がありましたら教えていただければと思います。

鮎川「たった一つだけです。“セルフ整体”では、患部の場所それぞれに筋肉をゆるめる姿勢があるのですが、その姿勢をとった時に、どこか痛みが生じたりしんどいと思うようならそれ以上その姿勢をキープしないこと。
痛いというのは負荷がかかりすぎているので、少し姿勢をゆるめてあげたり、姿勢を変えて負荷の少ない場所を見つけてください。それさえ守ってもらえればいいと思います」

―すごく根本的な疑問なのですが、なぜ筋肉は固くなるのでしょうか。

鮎川「逆の発想をしてみるとよくわかると思います。
たとえば、人の体に筋肉が固くなる仕組みがないとして、そんな状態で転んだり、運転中に追突されたりしたら、それらの衝撃をまともに受けてしまいますよね。
でも、実際は筋肉を固めてロックすることで自分の身を守ろうとする。つまり、筋肉は急激な負荷がかかると反射的に縮んでロックする仕組みがあるんです。
それと、常に負荷がかかっていても筋肉はロックしてしまいます」

―となると、肩こりになるメカニズムというのはどう説明できますか?

鮎川「肩こりの多くは、腰や骨盤周りの筋肉の硬化(ロック)が原因で起こっています。腰痛という自覚症状がなくても、体を後に反らすと痛みがある、あるいはそもそも体を後ろに反らせられないというような症状がある場合は、腰ではなく「大腰筋」など、体を前に曲げる筋肉が固くなっているんです。
この状態だと、縮んで固まっているその箇所の筋肉を伸ばすことになるから体をまっすぐに保つのがしんどいんです。だから無意識のうちに猫背になってしまう。
そうなると、体の前側の筋肉はゆるむことになりますが、反対に背中側の筋肉は引っ張られ続けます。さらに、猫背だと首が前に出てくるので、頭の重さを首と肩で支え続けないといけません。
結果的に、肩に負荷がかかり続けることになって、その部分が固くなってロックしてしまうというわけです」

―肩こりだからといって肩だけが問題ではないということですね。

鮎川「その通りです。だから肩と首の筋肉をゆるめるだけではすぐに元に戻ってしまいます。根本的に姿勢を悪くしている要因になっている、体を前に曲げる筋肉をゆるめる必要があります」

―固まった筋肉をゆるめる方法と同じように、筋肉が固まらないようにする方法も知っておきたいところですが、何かいいやり方はありますか?

鮎川「先ほどお話した、筋肉が固くロックしてしまうメカニズムを考えるとわかります。
急激に負荷がかかると筋肉はロックしてしまうということをお話ししましたが、たとえばどういう時かというと、油断して何も力が入っていない時に急に動いたりした時などが挙げられます。
オフィスワーカーが腰痛になりやすい理由の一つなのですが、彼らは基本的に座っていることが多いですよね。座っている姿勢というのは、股関節の筋肉がたるんで、力が抜けています。つまり、負荷があまりかかっていない状態です。この姿勢を維持していると筋肉が油断しはじめるわけです。
そんな時に急に立ちあがったりすると、筋肉は急に伸ばされることになります。すると、油断していたところに急激な負荷がかかったということで、ロックしてしまいます。
一回一回のロックは本当に些細なものなので、自覚することは少ないのですが、それが蓄積するといつか自覚症状が出るくらい筋肉は固まってしまいます。
だから、筋肉が油断しているところに急激な負荷をかけるというのは避けたほうがいいと思います」

―本書のメソッドをどう使うかということなのですが、まず自分で治そうと試みて、よくならなかったら病院や整体に行くという使い方がいいのでしょうか。

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