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日本は「ペーパークラフト先進国」

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たった1枚の紙からいくつものパーツを切り出し、貼り合わせて立体を作り上げる――。ペーパークラフトが密かにブームの気配だ。試しに、ネットで画像検索をしてみると驚くはず。動物や乗り物、ロボット、建築物など、シンプルながら精巧な作品がズラリと並んでいる。

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思わず「やってみたい!」という衝動に駆られ、向かったのは紙工作作家・ごとうけいさんのもと。まずは、ペーパークラフトの基礎から教えていただいた。

「ペーパークラフトの魅力の1つは、特別な道具を使わないことです。木工用ボンドとハサミ、またはカッターとカッターマットがあればOK。紙に折りグセをつけるときは出なくなったボールペンや定規、細かい作業にはピンセットなどもあるといいですね」

うまく作るには、しっかりと下準備をするのも大事。各パーツは線に沿って正確に切り取る、パーツの山折り、谷折りのクセをしっかりつける、各パーツ同士がどうくっつくかをイメージする、などが作るときのコツだそう。

ではお次は、“何を作るか”の素材探し。ごとうさんの話によれば、2001年あたりから企業や団体が集客ツールの1つとしてペーパークラフトを提供し始めたというのだ。そこで、それぞれの公式サイトで公開されている素材のなかから、制作欲をくすぐるものを探してみることに。

●海上自衛隊
「くにさき」「そうりゅう」などの艦船や、航空機、制帽などを提供。艦船はパーツも多く、難易度が高い。陸上自衛隊でも、戦車、戦闘機、パラシュート部隊などの素材を提供。こちらも難易度が高い。

●キヤノン
初級から上級まで、広く素材がそろう。圧巻なのは、コロッセオやスフィンクス、ピサの斜塔、エッフェル塔、名古屋城など世界各国の代表的な建築物の数々! 机の上に立体的な世界地図ができるかも。

●国立天文台
望遠鏡や国立天文台、岡山天体物理観測所そのものがペーパークラフトに! 一部をのぞいて「熟練者向け」をうたうだけあって、細かなカッター使いが求められそう。

●TOTO
TOTOの洋式便器「ネオレスト」のペーパークラフト。「便座・便フタ可動タイプ」と「便座・便フタ非可動タイプ」の2種をなぜ作ったのか謎すぎて面白い。ぜひとも、両方お試しあれ。

ちなみに、ペーパークラフトの元祖をたどるとヨーロッパにたどりつく。古くからグリーティングカードを贈る文化があったヨーロッパでは、そこにペーパークラフトのようなものが描かれていたとか。これらは「カードモデル」「ペーパーモデル」の名で親しまれ、今ではチェコやポーランドなどで流行中。車や戦車などの素材を集めた本が出版されているという。

実は、日本は上の2国に並ぶ「ペーパークラフト先進国」。始まりは、江戸時代に流行した立版古(たてばんこ)と呼ばれる浮世絵版画「錦絵」の一種で、いまや日本の企業サイトで公開された素材のページには、国内よりも海外からのアクセスの方が多かったりもするらしい。せっかく“先進国”に暮らしているのだから、一度はペーパークラフトをたしなんでみてはいかがだろう? 何より、お金もかからないしね!
(有馬ゆえ+ノオト)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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