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マンガ雑誌と単行本でフキダシ内容が違っている謎

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週刊少年ジャンプやビックコミックスピリッツなど、とにかく日本には多くの漫画雑誌が存在するが、実は連載時のフキダシに書かれているコメントと、単行本のコメントの内容が違っているのをご存じだろうか?

これには3つの理由があり、まずは「誤字脱字・不適切な表現を改める」という理由。つぎに「ストーリーをよりわかりやすくするため」という理由。そして「作者のこだわり」という理由がある。特に「不適切な表現を改める」という部分は修正理由としていちばん多いものとなっている。

現役の漫画家はこう語る。「単行本化にともなってフキダシを修正するのは集英社、特に週刊少年ジャンプが多いよ。小学館や講談社の場合は、雑誌に掲載する際に別のフキダシになっていることが多いね。つまり渡した原稿と掲載時の原稿のフキダシ内容が違うの」。このことについて編集者を怒ったりしないのか聞いたところ「怒っても載っちゃってるから意味ないし、そんなに人気度に影響しない」とのこと。

特に、連載時と単行本でフキダシが違うということで有名なのが、『ジョジョの奇妙な冒険』や『ハンターハンター』だ。そのほとんどが「不適切な表現を改める」という理由で修正されており、『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦先生は「テーマ性を表現するのに大きな危機感を感じ、表現の自由に制限が設けられたのでは? とか、漫画としての芸術的な発展がもうないのでは?とか、「権力」とか「利益追求」の思想が芸術の芽を抜き取ろうとしているのでは? とか、とても思い悩んだ」と自身の著書でコメントしている。

漫画でも新聞でも放送でも、すべての人が不愉快にならないように情報を伝えることは難しいことなのかもしれない。しかし、その努力を怠ってはいけないし、表現の自由を芸術から奪うこともできない。その部分のバランスやスタンスは、モノ作りをするうえで今後の大きな課題と言ってもいいかもしれない。
 

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