子どもの心を育てる絵本とは?

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子どもの心を育てる絵本とは?
 子どもの頃に読んだ絵本は大人になってもその内容覚えているものです。
 そして、そこで覚えた教訓は自然に守ってしまうことはありませんか? 「これはしちゃダメだよ」と口で言われても分からなかったことが、絵本では理解できたという経験をしたことがある人はいるはず。

 そんな子どもの教育にうってつけの絵本が登場しました。『こころを育てる七田(しちだ)式 えほんシリーズ ぞうさんコース』(しちだ・教育研究所/刊)は、しちだ・教育研究所が制作した、対象年齢を5歳以上とした「明るい子ども」「やさしい子ども」「がんばる子ども」に育てるための“しつけ絵本”6冊が収められている絵本セットです。
 今回は「絵本」が教育にどのような効果があるのか、しちだ・教育研究所の七田厚さんにお話をうかがいました。今回は後編です!

■この “絵本シリーズ”のヒミツとは?

―そういえば、子どもの頃に読んだ絵本の内容って結構覚えていますよね。教訓めいたこともハッキリと覚えていて、無意識に守ってしまったり。

「やはり幼い頃に言われたことは、心に残るものだと思います。だから、こうした絵本は2、3歳の頃から読んでもらったり、自分で読んだりしたほうがいいですよね。幼い頃の方が素直ですから(笑)」

―この『こころを育てる 七田式えほん』シリーズは、他の絵本とどのような点が違うのでしょうか。

「まずは、全ての絵本にテーマがあります。そして、子どもに対して困っていることごとに読む本を選ぶことができるという点が新しいと思います。
このシリーズのパッケージの右上にはチェックリストがあって、『ぞうさんコース』ならば『向上心と感謝の心がある』『自分の非を認め、素直に謝れる』『誰にでも優しく接することができる』など、6つの項目が並んでいます。それに該当しない部分の絵本を読み聞かせてあげると、効果を発揮すると思います。
この絵本シリーズは年齢別で分けているのですが、それは一つの目安です。『最近こういうことができなかった』というテーマで書かれた絵本を選んでもらえるといいですね」

―この『ぞうさんコース』のテーマ設定について、意識されたところはありますか?

「対象年齢が5歳以上になると内容的にもかなり高度になります。自分を磨いたり、夢を持ったりするというのは、かなり高度な心の動きなので、5歳だと少し内容的に早いかなという絵本もあります。逆に、すでに小学校にあがっている子でも充分通用する内容になっていると思うので、長く読んでもらいたいですね。
また、七田式はリーダーを育成する教育を目指しています。だから、人を引っ張っていけるようなリーダーになるため、よりよい生き方ができるようになるためのテーマが揃っていますよ」

―この『こころを育てる 七田式えほん』シリーズの絵本はどのようにして作っているのでしょうか。

「ストーリーは、私も含めて、制作部スタッフが原案を作り、私が文を仕上げています。イラストは、絵本などを中心に活躍されているプロのイラストレーターさんに依頼をしています。やはり絵本は、絵が大切です。私は、文字が読めなくても絵の流れだけでどのような物語かの想像がつく絵本が究極だと思っていますし、背景のイラストなどを使って遊び要素も加えることもできます。絵本はすごく奥が深いなと思いますね」

―そういえば、絵本というとハードカバーのイメージが強いのですが、このシリーズはソフトカバーなんですね。

「ソフトカバーの方が軽いので、親子で横になりながら読んだときに腕が疲れにくいと思います。また、コスト面も抑えることができました。その部分は意識しましたね」

―七田さんが子どもの頃に読んで印象に残っている絵本はありますか?

「『いやいやえん』ですね。中川李枝子さんの作品ですが、しげるという主人公の男の子が黒いいばらの森の中に入って行くシーンなんかは、未だにはっきりと思い出せます。もう40年以上も前に読んだのですが、ファンタジーなところも面白かったですし、いろいろな想像ができるんですよね。私にとってのベストワンです」

―では最後に、読者の皆さまにメッセージをお願いします。

「この『こころを育てる 七田式えほん』のシリーズを、お子さんに読んであげる絵本のラインナップに並べていただけると嬉しいですね。一人っ子の環境による、さまざまな体験不足を補ったり、お母さんやお父さん自身の子育ての役にも立ったという声も読者の方々からいただいています。
また、一日30分の本の読み聞かせは、『金の卵を産む鶏』に匹敵する創造的な頭を育てます。このシリーズの絵本を読み聞かせると、きっとお子さんの行動が少しずつ変わっていって、こうなってほしいと思うお子さんの姿に成長していくと思いますので、まずはお子さんに合ったテーマの絵本を読んであげてください」

(新刊JP編集部)



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