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石川大我「逆カミングアウトでLGBTも生きやすい社会を」

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男性であれば女性を好きになるのが当たり前…とは必ずしも言い切れない。世の中には、性的指向の問題で生きづらい想いを抱えている人たちがいる。今回のテーマは、ずばり「LGBT」だ。ゲイであることを公言する豊島区議、石川大我氏をお迎えして、セクシャルマイノリティの現実に耳を傾けよう。

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乙武: まずお聞きしたいのは、耳慣れない人も多いであろう「LGBT」という言葉。これは簡単にいうとどういう意味ですか?

石川: これはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害)の頭文字からなる言葉で、セクシャルマイノリティ全般を指しています。2004年に性同一性障害特例法という法律が施行されたのを機に、ゲイやレズビアンを取り巻く問題意識も広まっていくのかと思いましたが、これがなかなか…。

乙武: つまりはセクシャルマイノリティへの差別問題ですよね。海外では同性愛者同士でも結婚が認められたり、あるいは夫婦と同等の権利が認められる国もあるのに、日本はなかなかそうなりません。どちらかというと、性同一性障害の方がクローズアップされる機会が多い気がしますが、なぜなんでしょう?

石川: それはやはり、“障害”と認識されているからでしょうね。日本では障害と名がつくと、“守られるべきかわいそうな存在”だとされ、比較的スムーズに浸透する風潮がありますから。

乙武: なるほど。同性愛は逆に、「障害ではない」として戦ってきた歴史があるだけに、なかなか対応が進んでいかないわけだ。

石川: でも、大前提として、生まれながらの要因による差別は、憲法第十四条で明確に禁じられています。だからこそ先日、非嫡出子の相続差別に対して最高裁が違憲判決を下したわけです。

乙武: LGBTの難しい点は、本人がカミングアウトしなければ、周囲が気づけない点ですよね。当事者たちは、周囲の差別意識を感じ取っているからこそ、隠さざるを得ないのかもしれないけど。

石川: そうなんです。僕自身も、インターネットが登場して初めて、自分と同じ悩みを抱えている人たちの存在を知りましたけど、それまでは非常に孤独でした。

乙武: もしかすると僕の友人のなかにも、自分の性的指向に人知れず悩んでいる人がいるかもしれない。僕はトランスジェンダーの友人も多いし、まったく気にしないタイプだから、気兼ねなく打ち明けてほしいんですけどね。

石川: 乙武さんは実際にLGBTパレードに参列したりもしていますものね。僕らからすると、そういうわかりやすい“逆カミングアウト”がほしいんですよ。大丈夫だから話してごらん、という。

乙武: なるほど。たしかにLGBT当事者が声を上げるより、周囲が差別感情を持っていないと宣言する方がハードルは低い。一人ひとりがその姿勢を示すことが第一歩かもしれませんね。

(構成:友清 哲)

【今回の対談相手】
石川大我さん
1974年、東京都生まれ。2000年から同性愛者であることを公言し、その権利獲得を目指して活動。11年より東京都豊島区議会議員。著書に『ボクの彼氏はどこにいる?』『セクシュアルマイノリティをめぐる学校教育と支援』(共著)ほか

(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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