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子どもの「自己肯定感」を育むために親がすべきこと

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 子どもにはありのままの姿で、健やかに育ってほしいというのが、親の願い。
 しかし、これは簡単ではありません。
 ありのままの姿でいるには、「自分は自分でいいんだ」という自己肯定感が必要です。幼少時に自分の存在をまるごと受け入れられた経験がないと、なかなかこの感覚を持つことができず、他人と自分を比べて落ち込んだりしてしまいがちになります。
 『おへそのさき』(入江富美子/著、のぶみ/イラスト、SHICHIDA BOOKS/刊)は、この「自己肯定感」を子どもの心に育むのに一役買ってくれる絵本です。

 お母さんのお腹のなかに赤ちゃんがいることがわかって、「ぼく、おにいちゃんになるんだ!」と、だいちゃんは大喜び。赤ちゃんが生まれてくる日をたのしみにしています。
 やっとその日がやってきて元気な女の子の赤ちゃんが誕生。お母さんと赤ちゃんをつなぐへその緒を切る役は、だいちゃんです。
 「あかり」と名づけられた赤ちゃんが、だいちゃんは誇らしくてたまりません。でも…

 生まれてきたばかりの赤ちゃんがかわいいからか、みんなあかりちゃんばかり注目して、だいちゃんが本を読んでみても、お手伝いをがんばっても、誰も見てくれません。
 「もういもうとなんていらないよぉ〜〜」
 あかりちゃんが憎らしくなってきただいちゃんは、あかりちゃんのほっぺをぎゅっとつねってしまいます。
 びっくりして泣き出したあかりちゃん。つられてだいちゃんも泣いてしまいます。

 それを見ていたのがお母さんです。
 みんな自分よりあかりちゃんが好きなのかもしれない、と自信をなくしかけているだいちゃんを、おかあさんは自分のシャツのお腹に入れてあげ、「だいちゃんもあかりちゃんみたいに おかあさんのおなかにいたのよ。だいちゃんのおへそも、おかあさんとつながっていたの」と、あかりちゃんだけでなくだいちゃんも大切な存在なんだということを話して聞かせました。
 そのおかげでだいちゃんは自信を回復。いつものあかるいだいちゃんに戻りました。

 おかあさんがだいちゃんにしたようなスキンシップは、子どもに「あなたの存在をまるごと受け入れているよ」というメッセージが伝わり、子どもの心を育むのにとても大きな役割を果たします。
 こんな体験の積み重ねこそが、自分を飾ることなく、他人と比較することなく、ありのまま生きられる子どもを作っていくのです。
(新刊JP編集部)



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