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深く心に残る“古今東西の名句名言”

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 「言葉」に救われるという経験をしたことがある人は多いだろう。また、心の拠りどころにしている大事な言葉があるという人もいるだろう。
 それだけ言葉が持つ力は大きいということだ。

 『10代のための古典名句名言』(佐藤文隆、高橋義人/著、岩波書店/刊)では、物理学者の佐藤氏とドイツ文学者の高橋氏が、若いころに出逢い、深く心に残った言葉を中心に古今東西の名句名言を紹介。
 言葉の解説だけにとどまらず、著者自身の体験を振り返りながら若者へのメッセージを語る。

 本書は「悩みと向かい合うための名言名句」「愛するための名言名句」「学びのための名言名句」「生きるための名言名句」の4つ章からなっているが、ここでは「生きるための名言名句」からいくつか名言名句を紹介したい。

「これを知るものは、これを好む者にしかず。これを好む者は、これを楽しむものにしかず」(『論語』)
 この『論語』にある言葉の意味は「単に知っているよりも、それを好きになる方がより自分のものになる。しかし、好きなだけよりも、それを楽しんでいる人の方がそれを我がものにしているのである」ということだ。
 そうは言っても、未消化の知識をたくさんため込むのでは、やはり好きになることもできないし、ましてや楽しむこともできない。そのことに気づいて、この言葉をもう一度見ると、「好きになる」のも「楽しむ」のも、それを学ぶ人の側の態度や工夫によって決まると言っているようだ。新しいものを受け入れる積極性が、こういう態度や工夫の訓練になるのだ。

「一日生きることは、一歩進むことでありたい」(湯川秀樹)
 一日生きることは、自分が一歩前に進むことだと感じられるような手応えのある人生を生きたいものだ。一歩一歩前に進んでいることを、自分で確かめながら、自分を高めていきたいものである。物理学者・湯川秀樹博士が日本で初めてノーベル賞を受賞したのは1947年のことだが、続いて朝永振一郎博士、江崎玲於奈氏がノーベル賞を受賞。この湯川博士の言葉は、1973年に江崎博士の受賞を記念して開かれた3人合同の若者向けの講演会のおりに「少年少女たちのためにメッセージを」と頼まれて色紙に書いたものだ。

 「子どもと大人をあまり違ったものと見ない方がいい。要は長い人生を、子ども時代も活かして、どう生きていくか。歴史の中で語り継がれてきた名句名言に接することを通して、多彩な人物や多様な考え方に気づくきっかけにして欲しい」と著者の佐藤文隆氏は語る。
 大人になって苦境に立たされたとき、子どもの頃にひっかかった言葉や大事にしたいと思った言葉に救われるというときが来るかもしれない。さまざまな名言名句に触れておくということは大事なことだと気づかされる1冊だ。
(新刊JP編集部)



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