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真に自由な働き方“パワーノマド”とは?

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 近年、話題になっているノマドワーク。場所にも人にも縛られずに自由に仕事をする「新しい働き方」として注目を集めています。

 しかし、それだけでは真の自由になれないと指摘するのが、コンサルタントの井口晃さんです。井口さんは著書『パワーノマド思考』(経済界/刊)で、ノマドではなく“パワーノマド”を目指すべきだと主張します。では、“パワーノマド”とは一体どのようなものなのでしょうか。そして、ノマドワーキングとの違いとは? 井口さんにお話をうかがいました。今回はその前編です。

■「ノマドは自由ではない!」では本当の自由とは?

―この本を読んで最初に印象に残ったのが、「ノマドは本当に自由とは言いきれない」というノマドワーキングへの批判でした。まず、その批判の真意をお聞かせください。

「ノマドワーキングはオフィスを持たずにどんな場所でも仕事をするというスタイルでしたが、最近ではカフェにパソコンを持ち込んで仕事をするスタイルと捉えられているように思うんですね。本来であればカフェにこだわる必要はないわけで、場所は関係なく、自分のしたい仕事を、情熱を持って取り組めるかということが大事なはずです。そういう意味で、ノマドは本当に自由とは言いきれないと書いたのです」

―どうしてノマドワーキングは広く受け入れられたと思いますか?

「インターネットが発達したことによって、会社で仕事をする必然性がなくなったからだと思います。これは流行ではなくて、時代の流れでしょうね」

―井口さんがおっしゃられている「自由」とは何ですか?

「今言った場所はもちろんそうですし、情熱の持てる仕事をしていること、つまり『やりたいことの自由』もそうですね。また、経済的な自由もその一つです。多くのサラリーマンはお金のために働いていますが、それは自由ではありません。あとは時間的な自由、そして人間関係にとらわれないという要素もあります」

―「経済的な自由」の部分で、自由を手に入れるために、井口さんはだいたい年収2000万円は必要だとおっしゃっています。2000万円はかなりハードルが高いと感じたのですが、井口さんの中ではそこまで高くはないということでしょうか。

「そうですね。価値を与えることができる商品をつくってビジネスをすれば、そんなに大変な額ではありません。もちろん2000万円ないと自由になれないかというと、そういうわけでもないのですが、だいたいそのくらいあれば困ることはありませんね」

―いよいよ本題に入っていきたいと思うのですが、本書のタイトルにもなっている「パワーノマド」とは一体どういうものを指しているのですか?

「パワーノマドというのは、価値を与える人のことを言います。単にフリーランスだから、というような理由ではなく、どんな仕事でも人々の価値を提供できることがパワーノマドの最低条件です。何に制限されることもなく、情熱を持って、人々に価値を与え続けている人ですね」

―本書のタイトルには、その「パワーノマド」に「思考」という言葉がついていますね。その「思考」という言葉に込めた想いを教えて下さい。

「いきなりパワーノマドになれ!と言われても、難しいと思うんです。僕のように世界を旅しながらビジネスを行うことに、憧れを抱く人はいると思うし、やりたい人は是非やって欲しいけれど、できない部分もあると思うんですね。
だから、最初からパワーノマドのようになる必要はなくて、まずはパワーノマドの人たちの思考方法を変えることで、本当の自由に一歩近づけられるということを伝えたいと思いました。本書はその部分を意識して書いていて、まずは思考を変えよう、と。そうすればいつの間にかパワーノマド的な働き方をしているはずですから」

―世界中を旅する…というのはとてもカッコいいですが、普段の井口さんはどのような生活を送っているのですか?

「詳しくは本を読んでいただければと思うのですが、土日はセミナーを開いて受講生たちの前で情熱を持って話しています。平日は移動をしながら資料をつくったり、教材の撮影をしたり、ホテルで打ち合わせをしたりしています。また、サンフランシスコでアメリカのトップマーケッターたちから最先端のマーケティングを勉強することもあります。
今はウェスティンホテルに宿泊していて、僕はコーチングを行っているので、会員さんをラウンジに呼んでコーチングを行ったり、夜はホテルでディナーを楽しむこともありますよ」

―本書の中でご自身のパワースポットとしてホテルのラウンジをあげていらっしゃいましたね。

「ラウンジにいるとセルフイメージが高まるんです。周囲にはたくさんのセレブや成功者がいますから、よし!っていう気持ちになりますよね。スイッチが入ります。仕事に対するやる気や情熱はそういった場で左右されると思います」

―また、井口さんのチーミングの考えも面白いなと思いました。自分が一緒に仕事をしたいと思う天才たちとしか仕事をしない“天才チーム”の考え方ですね。井口さんの中で、この人と一緒に仕事がしたい!と思う基準はどこにあるのでしょうか。

「基本的には自分が持っていないものを持っている人ですね。自分の知らない世界を知っている人は魅力的です。また、奪う人ではなく与える人がいいです。人を紹介して欲しいとか、とにかく奪っていくだけの人っていますけど、そういう人とは付き合わないようにしています」

(次回へ続く)



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