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非常時のために…身近な素材で発電・蓄電ができる?

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 電灯、テレビ、パソコン、エアコン、洗濯機…。電化製品に囲まれて生活している私たちにとって、電気は欠かせないものだ。しかし、この夏は、ゲリラ豪雨や落雷の影響で停電になる地域も多かった。普段、電気があるのが当たり前になっている生活で、停電を経験すると改めて電気の大切さを実感するはず。
 では、停電のときに自分で対処する方法はないのだろうか。

 その答えとなるのが本書『自宅で楽しむ発電 身近な材料から電気を作ろう』(ソフトバンククリエイティブ/刊)だ。
 本書では、日常的に証明や家電製品の電源を自作の発電機でまかなっている著者の中村昌広氏が、身近な素材を使って家庭でも実践できる発電・蓄電の知識とテクニック、機材の制作方法を解説する。

 なぜ、中村氏は自分で発電し、蓄電することにしたのか。それは、電力会社で発電した電気は、足りなくなったときのために“ためておくことができない”からだ。発電した電気をすぐに使わなければ、せっかく作った電気も消えてなくなってしまう。発電所でつくられる電気は、一般家庭で使うような交流100Vや200Vなどの低い電圧ではない。一般家庭や工場で電気を使うまでには、発電所で生まれた電気を数百キロにわたって送電線で運ばれてくる。そして、長距離送電による電気の損失をできるだけ少なくするために、数千〜数十万Vの非常に高い電気を送るという。同じ電気の量なら電圧が高い分、電流が少なくできる。こんな高い電圧の電気を蓄電することは大変難しいことだ。
 すると、一般家庭や企業などが自分たちで蓄電しようということになる。電気を使う現場においては、蓄電はとても有効な手段だ。近年、特に東日本大震災以降には、日本の民間会社の考えた蓄電技術にもめざましい進歩をしている。例えば、日本ガイシが世界で初めて活用したメガワットクラスの電力貯蔵システム「NAS電池」がある。またソニーでも蓄電システムを発売している。ただ、私たちにとって最低限必要な電気の蓄電はこれほどの高性能なものを利用しなくていい。自動車用のバッテリーでも可能だと中村氏は語る。

 東日本大震災では、東北、関東地方で多くの地域が停電になり、復旧を待つしかなかった。その後も、原子力発電所の停止により、電力不足を補うための計画停電も実施された。自家発電をしていた中村氏は、東日本大震災の停電時にも最低限の電気を賄うことができたという。

 いつ停電が起こるか分からない中、自家発電し、蓄電するというのは備えておくに越したことはない。本書で紹介されている発電、蓄電の知識や機材の制作方法は役に立つはずだ。
(新刊JP編集部)



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