まだまだ成長期の「アマゾン輸出」、今後の広がり方とは?

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まだまだ成長期の「アマゾン輸出」、今後の広がり方とは?
 今、個人でできるネットビジネスとして大きな話題を呼んでいる「アマゾン輸出」。これは、日本で安く仕入れたものを、アメリカのネット通販サイト「アマゾン」を使って個人で輸出するというビジネスです。
 在宅でできること、他のネットビジネスと比較して参入者がまだ多くないこと、英語を話せなくても大丈夫なことなど、さまざまなメリットがあるのですが、ここ最近参入者が増え、「出品しようとした商品が価格競争に巻き込まれた」「米アマゾンの市場が荒れている」などの声があがっているといいます。
 そこで今回は、「アマゾン輸出」でライバルと差をつけるためにすべきことが書かれた『ライバルに差をつける! 「Amazon輸出」実践編』(日本実業出版社/刊)の著者である山村敦さんに、一歩抜け出すためのコツなどをお聞きしました。
 今回では、その後編をお送りします!
(新刊JP編集部)

■アマゾン輸出はまだまだ成長期が続く!

―出品数が少ない以外に、アマゾン輸出で失敗してしまう人がやりがちなことはなんですか?

「アマゾンの管理画面をいじることですね。少しでも優位に立てるように配送の日数を短くしたり、価格を下げてしまったり。気持ちは分かるし、やり方の一つでもあるんだけど、根本的な解決にはなりません」

―「配送」という言葉が出ましたが、本作ではその点についてもしっかり触れられています。素人目から見ても、「届かない」「遅れる」などの配送トラブルは多そうですが…。

「多いですね。本人は届くと思って発送しているのに、通関で止められて届かない商品もあります。その部分については、個人だとかなり難しいので専門の方に任せたほうがいいかもしれません」

―本書で個人的に気になったのが、150ページの「中国の工場でオリジナル製品を作る!」というところです。中国の工場にオリジナルの製品を発注して、それを売るというのはまさにメーカーの発想ですよね。この部分から、アマゾン輸出の枠を超えたビジネスの広がりがあると思いました。

「そこまで大げさな話ではないですけど(笑)、これは実際に実践している人がいるんです。中国に発注すれば原価を抑えられますから。最近は珍しいことではなくなってきていますね」

―個人のオリジナルブランドで作ってみたい製品はありますか?

「中国で造るとなると、アパレル系がいいと思います。子ども向けの服をたくさん造って、服袋という形でセット販売するんです。子どもは服を汚すものですし、成長も速いので着られなくなってしまうんです。だから、意外と需要があるんですよ」

―他に、アマゾン輸出を行う上で気を付けるべき点があれば教えてください。

「やはり、返品は気を付けないといけませんね。これは特にアメリカで多いです。品物が届いているのに、届いていないと言ってくるケースもあります。
アメリカに住んでいる知り合いに聞いてみたら、パーティーに着ていくために新しい服を買って、値札がついたまま着て、それを次の日返品するような人もいるみたいで、『それが文化なんだよ』と言われました(苦笑)アマゾン輸出でも同じようなケースが見られますから、気を付けて欲しいですね」

―もう一つ気になることがありまして、日本だと2月や8月は全体的に売り上げがガクッと減る傾向があります。つまり、その時期は物が売れない、と。アマゾン輸出でもそういったことはあるんですか?

「アマゾンで最も売れるのはクリスマスシーズンです。つまり、12月ですね。逆にその翌月の1月は一気に落ちます。そこからまただんだんと上がっていって、12月で一気に伸びて…というサイクルの繰り返しです」

―本書で、アマゾン輸出はまだ成長期であると書かれていましたが、その成長期は今後どのくらい続くと思われますか?

「ずっと続くと思います。他の輸出ビジネスも10年以上成長を続けていますから、このアマゾン輸出も同じくらい成長し続けるんじゃないでしょうか」

―では、このインタビューを読んで、アマゾン輸出ビジネスに興味を持った人でも間に合いますか。

「充分間に合います」

―最後になりますが、このインタビューの読者の皆さまにメッセージをお願いします。

「アマゾン輸出は参入のハードルが低くて、他の輸出ビジネスと比較しても在庫の管理がしやすいという特徴があります。また、経済が縮小していくだろう国内よりも、海外の方が将来性はあるはずなので、成長期の今が参入のチャンスだと思います。また、すでに実践されている方は、インターネット上にあるいい加減な情報を鵜呑みにしないで、まずは本書を読んでいただければありがたいですね」

(了)



(新刊JP)記事関連リンク
増える「アマゾン輸出」参入者、そこから一歩抜け出すには?(インタビュー前編)
「Amazon輸出」実践者がはまりがちな落とし穴とは?
「アマゾン輸出」は今だからこそチャンスあり―山村敦さんインタビュー(前)

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