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サザエさんテーマ曲に潜む時代背景

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国民的アニメ『サザエさん』のオープニングテーマ曲は、「お魚くわえたドラ猫追っかけて 裸足でかけてく陽気なサザエさん」という歌詞で始まる。日本国民のほとんどが口ずさむことができるだろうこの歌詞だが、その内容には深い時代的背景があることが個人ブロガーによって明かされ、話題になっている。

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それが明かされたのは、「Y氏は暇人」という個人ブログで7月24日に公開された「サザエさんがお魚くわえたドラ猫を追っかけたのは福岡だった そして その理由もけっこう深かった」というタイトルのエントリ。同エントリは、福岡県在住の筆者が「サザエさん」の最初の舞台が福岡であることを調べるという内容のものだ。

『サザエさん』の作者・長谷川町子は、1944年から1946年にかけて福岡市に在住。その当時に『サザエさん』の構想を思い付き、1946年4月に創刊された「夕刊フクニチ新聞」で連載を開始した。エントリでは、その事実を示す“サザエさん発案の地”という福岡市内にある石碑が紹介されている。

そして筆者はさらに、単行本化されていないという夕刊フクニチ新聞に掲載された『サザエさん』のストーリーを確認するため、図書館へ行ったことも報告。マイクロフィルム化されたデータを見ることができたそうで、「戦後間もない時期なので、初期作品には『代用食』が出てきたりして当時の時代背景が色濃く反映されているようです」と、戦後日本の庶民の生活を描いた作品であることをレポートしている。

そして、“お魚くわえたドラ猫”のシーンも、そんな時代的背景から生まれているものだそうだ。1946年5月31日掲載分の作品に登場しているというこのシーンは、筆者によると、サザエさんが近所の人に「配給」の魚を配っていたところ、他人の配給分である魚を猫がくわえて持って行ってしまい、その猫を追いかけるために走りにくいサンダルのようなものを脱いで裸足で追いかけたという流れになっているとのこと。

筆者は同シーンでサザエさんが猫を追いかけた理由について、「戦後で食料が不足していたため貴重だったから、配給を配る係としての責任感から」と分析しており、「オープニングの歌詞の冒頭にこんな深いエピソードが隠されていたとは意外でした」(引用すべて原文ママ)と感想をつづっている。

同エントリを読んだネットユーザーはツイッターで、

「へええ。たしかにけっこう深い」
「びっくり。まさかあのOPにそんな背景が…」
「愉快じゃなく必死なサザエさんだな」
「単なるコミカルシーンと思っていたら、サザエさんの人柄を表す深イイ話だった」
「改めて原本にあたるのは大切だと思う次第」
(すべて原文ママ)

などの声を投稿。オープニングテーマ曲の明るい曲調からは想像しにくい時代的背景だけに、驚いたユーザーが多かったようだ。
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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