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2年に1度行われる「世界陸上」が今夏、ロシア・モスクワ(8月10~18日)で開催される。毎回、名勝負と好記録が誕生する超人たちの“大運動会”だが、今回は開幕前から不穏な空気が漂っている。ビッグイベントの男子100mで有力選手が次々と脱落しているのだ。

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今季世界最高の9秒75をマークするなど好調のタイソン・ゲイ(米国)はドーピング検査で陽性反応が出て欠場を表明。世界歴代4位のアサファ・パウエル(ジャマイカ)は国内選考会で敗退した。前回覇者のヨハン・ブレイク(ジャマイカ)もケガの影響で参戦を見送った。しかし、あの男が盛り上げてくれるに違いない。ご存じ、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)だ。今季はケガで出遅れていたものの、調子は上向き。前回は「フライング失格」の失態をさらしたこともあり、絶対に負けるわけにはいかない。人類最速の男が一瞬にして全世界に“魔法”をかける。

また、同じく男子100mでは日本が誇る若きスプリンター、山縣亮太と桐生祥秀にも注目したい。黄色人種として未知の領域となる「9秒台」にどこまで近づくことができるのか。

その他にも男子800mのデーヴィッド・ルディシャ(ケニア)、男子十種競技のアシュトン・イートン(米国)ら世界記録保持者たちの異次元のパワーと、世界大会3連覇を目指す女子走り高跳びのアンナ・チチェロワら地元ロシアの美しきジャンパーたちの競演も見ものだ。

日本勢は前回、金メダルを獲得した男子ハンマー投げの室伏広治を筆頭に、山縣と桐生が軸となる男子4×100mリレー、急成長を見せている男子棒高跳びの山本聖途らに上位進出の期待がかかる。その他にも、やり投げの村上幸史と海老原有希、女子1万mの新谷仁美。それから男女のマラソンと、とにかくテレビの前から離れられそうにない。
(酒井政人)
(R25編集部)

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