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「知恵熱」って本当にあるの?

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何か大きな悩み事や、頭をフル稼働させなければならない重要な問題を抱えていると、脳がオーバーヒートしそうになることがある。そんな時、人は「う~ん、知恵熱が出そうだ」と表現する。

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でも実際のところ、頭の使い過ぎが原因で発熱することなどあり得るのだろうか? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみよう。

「まず大前提として、多くの方がこの“知恵熱”という言葉の意味を誤解しています。知恵熱というのはもともと、生後半年から1歳くらいまでの乳児に見られるもの。英語ではteething feverと呼ばれ、乳歯が生え始める時期に起こりやすい発熱とされています。つまりは幼少時、まだ免疫系統が未熟で病気にかかりやすい時期に起こる発熱の総称なんです」

なんと、これは思わぬ誤用。では、頭脳を酷使し過ぎることによって発熱が起こる可能性は…!?

「実際に頭の使い過ぎが原因で発熱することはないでしょう。ただ、精神的ストレスは偏頭痛の誘発因子になりますので、なにか難しい問題を抱えている時のプレッシャーなどが原因で頭痛を起こすことは、十分に考えられます」

たしかに学生時代を思い返しても、テスト期間中などはそれなりに頭を酷使していたはずだが、それが原因で発熱した記憶はない。最終日などはむしろ、清々しい気持ちで遊びに繰り出したものである。もし頭脳労働が健康に悪影響を及ぼすとしたら、犯人は頭の疲労ではなく、それに端を発するストレスなのだ。

「ちなみに、知恵熱というのは意外と古い言葉なのだそうです。長い年月を経るうちに、現代のように“頭の使い過ぎによる発熱”という意味にすり代わってしまったんでしょうね」

難問に立ち向かう時、思わず「知恵熱が出そうだ」などと弱音を吐きたくなる気持ちはわかるけれど、この機会にこの言葉の正しい意味を覚えておこう。
(友清 哲)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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