任天堂スペースワールドにおけるゲーム雑誌各社の争奪戦

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『任天堂スペースワールド』といえば、任天堂が主催をするゲームの発表会であり、現在の『ニンテンドーワールド』の前身ともいえるイベントだ。『東京ゲームショウ』と並んで人気のゲームイベントだったが、ゲーム雑誌各社が舞台裏で、熾烈な戦いを繰り広げていたのをご存じだろうか?

実は毎年、「どこの出版社がパンフレットを作るのか?」というコンペを行い、いちばん素晴らしいアイデアをプレゼンできた出版社がパンフレットを作る権利をゲットできたのである。

もちろん、『週刊ファミ通』のエンターブレインもコンペの本命として毎年参加していた。しかし、ある年にあまり有名ではない出版社がコンペで優勝し、パンフレットを作る権利をゲットしたことがあった。「まさかアソコが勝つなんて!」と、納得いかない出版社も数多くあったという。「ウチなんて任天堂の雑誌を出しているのに!!」と思った出版社もあったらしい(と、グチを聞いた関係者からのコメント)。

任天堂は雑誌の知名度や規模ではなく、ユーザーにとっていちばんいいカタチをプレゼンした出版社を選び出したのだ。任天堂らしいといえば任天堂らしく、その精神がゲーム作りにも繋がっているように思えてならない。
 

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