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江戸時代の「夏バテ対策」

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今年も本格的な夏がやってきた。暑さが体に堪えるようになってきたが、自宅で冷房をガンガンに効かすのは少々気が引ける。エアコンがなかった時代の人たちは、この暑さをどうしのいでいたのだろう?

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「江戸時代の庶民たちは、自然に寄り添うことで涼しく暮らす工夫をしていました。まず、暑さがピークになる真昼は昼寝や行水をしてなるべく動かない。夕方になれば縁側に打ち水をして風を起こし、風鈴の音に涼を感じるという具合です。家の玄関口に“よしず”を立て掛け、直射日光を避けて室内に風を通すのも古人の知恵といえるでしょう」

と語るのは、江戸の風俗と食文化に詳しい西武文理大学の永山久夫教授だ。

「食欲不振で体力が落ちるため、食事による夏バテ対策も盛んでした。スイカやマクワウリなどの果実で水分補給したり、ビタミン補給に江戸前のうなぎを食べることも広まっていました。飲み物では、体の熱をとるとされた『枇杷葉湯』や、ブドウ糖が多く含まれ、乳酸菌による整腸作用もある『甘酒』などが夏の定番ドリンクだったようです」

お、それは手軽に真似できそう。というわけで江戸流のドリンクを実際に飲んでみた。まずは、市販の「びわ茶」に肉桂(今でいうシナモン)を加えて作った『枇杷葉湯』をゴクリ。見た目もキレイだが、予想外にプレーンな味わいが麦茶感覚でどんどん飲めてしまう。続いて、夏の季語にもなっている『甘酒』(森永製菓「冷やし甘酒」)を常温でトライ。ホットの甘酒よりもスッキリしていて自然な甘みが優しい。期待以上のおいしさにゴクゴク飲み干してしまった。

冷蔵庫でキンキンに冷やしたドリンクと違い、どちらも一口飲んで「涼しい!」と感じる即効性はないが、飲みながら“これは体に良さそう”という滋養を感じたのは、さすが江戸の知恵といったところか。夏バテ気味の人は、一度試してみては?
(呉 琢磨)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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