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目立たない部分にこそ真価が問われるカーナビゲーションの差

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カーナビの先駆者であるカロッツェリアの商品企画を担当する佐藤智彦さんに尋ねたところ「車載用カーナビは、GPSからの情報に加えて、クルマ自体からの情報も活用している」とのこと。ん、クルマからの情報っていったいなに?

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「スピードはもちろんのこと、クルマがどの方向へどれくらい曲がったか、どれくらいの斜度の坂を登っているかなどの情報です。例えば、ハンドルを右に切ると左向きにG(加速度)がかかるし、坂道を登ると後方にG(加速度)がかかりますよね。そのG(加速度)を正確に読み取る各種センサーを用いて、クルマの方向・傾きを知ることができるんです」

この情報を利用して速度を掛け合わせることで、どの方向に何メートル進んだかわかるらしい。スマホにも傾きを測るセンサーはあるけど、クルマのわずかな動きも検知できる車載用とは全然精度が違うのだとか。

「精度を出すために重要なのはセンサーだけではありません。自車の位置と照らし合わせる精密な地図データがあってこそ。カロッツェリアの地図データには、たとえば高速道路の侵入口の角度までインプットされています。GPSの情報に加え、クルマの移動距離、精密な地図情報などを複合的に組み合わせることで、さらに高精度な位置特定が可能になります。車体の大きさなどにもよりますが、精度の誤差は1m以内ですね」

そもそも、GPSの情報には高さは含まれないから、高速に乗ったかどうかや、立体駐車場の何階にいるのかまではわからない。それを知るためにはクルマの動きを検知するセンサーと精密なナビ専用の地図が必要ってわけなんですね。いやはや、カーナビってGPSさえあればできるものだと思ってましたが…。じつはそれ以外の部分での違いが大きいわけなんですね。もう、カーナビは行き着くところまでたどり着いてしまったんでしょうか?

「いや、カロッツェリアはまだまだ進化しています。その答えのひとつが、AR(拡張現実)を利用したカーナビです」

一昨年からサイバーナビに導入されたのが“ARナビ”機能。クルマに取り付けたカメラから取り込んだ実写映像にナビ情報を重ね合わせてることで、現実世界とナビの世界を融合。なんといっても、目の前の風景に合わせて情報が表示されるわけですから、これほどわかりやすいナビはありません。

「見ている風景に情報が重なって表示されるのがナビの理想型。これなら、地図が読めない人でも、なんの違和感もなく使えます。ただし、実際に見えている風景に案内を出すので、少しの誤差も許されません。そのためには、高度な自車位置精度が必要になってくるんです。」

ARナビは、そのSFライクな外観も相まって、見た目にも衝撃を受ける機能が満載。カーナビってまだまだ面白くなりそうな予感。確かにスマホはアプリ次第でいろんな場面で活用できる便利さはあるけれど、専用機ならではの強みを知ってしまうとなるほどなぁと思ってしまう。カーナビにとって最も大切な自車位置を正しく表示するという機能だけを比べても、これほどの違いがあることには驚きました。GPSだけに頼らず、複数のソースを用いて仕事の精度を高める。なんだか、ビジネスの本質に相通じるところがある気がします。
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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