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父さんの会社が倒産した! そして家族は…?

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 もし、夫の勤めている会社が突然、倒産したら…。日々の生活費に加え、マンションのローンや管理費、税金。妻のパート代と夫の失業保険でいつまでも、もつわけがない。では、どうしたらいいのだろうか。

 9月のある日、さる子ととーちゃん(もん吉)の夫婦二人と一男一女で、のんきに暮らすさる山家に一大事が起こる。父さんの会社が倒産したのだ。『父さんの会社が倒産した』(さる山さる子/著、高橋カオリ/イラスト、ルックナゥ/刊)では、スパルタ経営コンサルタント、ズバッと痛いところを突く親友、末期癌の父、パート先の意地悪おばちゃんら、個性的で魅力的な人たちに励まされ叱咤されながら、一家再生に奮闘する実話を描いている。

 大黒柱・夫のとーちゃんの会社が倒産してしまったさる山家。
 まず、すべきことは「生産性のないものを処分する」ということだった。それは3年前に新車で買ったマイカーのことを指す。泣く泣く愛車を手放したこの状況でも、無くして得たものはあった。
 車があった頃は、週末にちょっと遠くの某大手スーパーまで行き、ドカッと買い物をしていた。休みの日には「どこかへ行楽」ではなく、「車でジャ○コへ!」だった。しかし、意外にも車を手放しても別段不便を感じることもなく、職がなくなって家にいるとーちゃんと2人で、チャリンコで行動するようになったのだ。今日はあっちのスーパーへ行ってみよう。よし今度はこっちのスーパーに行ってみようと、今までは1つの場所でしか買い物しなかったのが、いろんなところへ行くようになる。生活スタイルが変わるというより、行動スタイルが変わり、さる子はとても新鮮な気持ちになった。
 車がなくなると、買い物する内容も変わる。今までは、何も考えずに買いたいものをカートにバンバン入れていたのだが、チャリンコということと、行政書士であり経営コンサルタントの広重先生からの「節約しろ!」というお達しのおかげで、とても頭を使うようになった。お買い物の楽しみってこういうことだったのかと、さる子は感激さえ覚える。
 手放した愛車と引き換えに、「お金」の大切さ、頭を使っての「お金」の出し方、生まれ方という新しい感覚を身につけたのだった。

 勤めている会社が倒産。本やテレビでそういったことを目にすると、どこか他人事のように見ているところがあるかもしれない。しかし、自分の普段の行いや努力とは無関係に、このような事態が自分の身にも降りかかる可能性は誰にでもある。しかし、さる山家の再生物語は、あまり悲観ばかりしても仕方がないと思わせてくれる。アンラッキーに見えていたことも、考え方によっては良くも悪くもなる。どんなときでも前に進む大切さを教えてもらえる1冊だ。
(新刊JP編集部)



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