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“和紙”を使った服の特徴は?

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今年3月、カジュアルブランド「ライトオン」が和紙を使ったデニム「和紙でにむ」を発売した。

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和紙を使った服なんて、すぐに破れちゃうんじゃないの? と思うかもしれないが、心配はご無用。他にもアーバンリサーチが展開する「かぐれ」の「かぐれ 和紙 Vneck L/S」や「BLACK&BLUE」の「抄繊糸 ショートパンツ」など、一般に販売されている“和紙の服”は少なくない。

いったい、どうやって和紙を原料にして服を作るのだろう? 紙の博物館の学芸員、平野祐子さんに聞いた。

「和紙を素材とした服は、『紙衣(かみこ)』と『紙布(しふ)』の2種類があります。紙衣は、厚手の和紙をコンニャク糊で貼り合わせ、柿渋などを塗って丈夫にしたもの。紙布は細く切った和紙にヨリをかけて抄繊糸(しょうせんし)を作り、絹や綿などと一緒に織ったものです。現在『和紙でできた服』とされるものは、ほとんどが後者ですね」

和紙は、楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、麻といった樹皮の繊維が原料だ。繊維が長く丈夫なので、私たちが普段使う「洋紙」に比べて耐久性が良いという。

「和紙は細長い繊維が絡み合い、顕微鏡などで見ると繊維と繊維の間にすき間があります。そのため、吸湿性や通気性が良く、服も軽くなります。また、肌触りの良さも魅力。例えば、麻をそのまま糸にすると、表面に細かな毛羽が立ちます。しかし、一度和紙にすることで繊維がぺたっとシート状になり、毛羽のない滑らかな糸になるんですよ」

でも、和紙ってことは、洗濯すると水に溶けてしまうのでは?

「そもそも紙の原料である繊維自体が水に溶けることはなく、繊維の結びつきが弱くなっているだけなんです。和紙を糸にするときに強いヨリをかけるので、繊維はバラバラにならなくなります。また、縦横に織って布に仕上げているので、紙の糸だから水に弱いということはありませんよ」

ただし、製造に手間がかかる分、コストはどうしても上がってしまう。多少価格が高くても、梅雨や夏を快適に過ごしたい…という人は、和紙を使った洋服をチェックしてみては?
(南澤悠佳/ノオト)
(R25編集部)

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