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テザリングとどっちが使える? 新色も出たWiMAXルーターの実力を検証

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スマートフォンにタブレット、ノートパソコンに携帯ゲーム機――ネットにつながるデバイスを複数持ち歩いている人には手放せないモバイルルーター。スマートフォンでテザリングが可能になっても、外出先でのネット接続はモバイルルーターを活用しているという人は多いのでは。21日に迫った参議院選挙は“ネット選挙解禁”ということで、いつも以上に外出先でネットから情報を集めているという人もいるかもしれません。WiMAXは世界最薄クラスの厚さ8.4mmと薄型のWiMAXモバイルルーター『URoad-Aero』について、6月20日に新色のブルーを発売しました。ポケットに収まりやすく、カバンに入れても邪魔にならない薄型の本体ですが、バッテリー容量は2080mAhと大容量。連続通信は最大12時間と長時間駆動が可能になっています。その実力を検証するべく、テザリングとの使い勝手の違いを比較したレビューをお届けします。

外出先のデスクワークで圧倒的な強みを見せるWiMAX


外出先での利用を想定して、通常業務で利用するパソコンをバッテリー駆動のみで8時間、『URoad-Aero』でネットにつなげて使ってみました。通常業務では編集部内の連絡に『Skype』を常時接続し、ブラウザでは編集作業用にCMSでサイトを更新したり画像をアップロードしています。さらに『Gmail』『Twitter』『Facebook』を常時接続、これに加えてウェブサイトや『YouTube』の動画を随時閲覧しています。どの作業も快適で、速度への不満もありませんでした。

『BNRスピードテスト』( http://www.musen-lan.com/speed/ )で10時、12時、16時、18時の4回にわたって回線速度を計測。代々木のオフィス内では平均で下り13.37Mbpsと、十分な速度が出ていることが分かりました。一例に16時の測定値を引用しておきます。

—— BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ——
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001
測定日時: 2013/06/12 16:06:12
回線/ISP/地域:
————————————————–
1.NTTPC(WebARENA)1: 14.63Mbps (1.83MB/sec)
2.NTTPC(WebARENA)2: 13.69Mbps (1.71MB/sec)
推定転送速度: 14.63Mbps (1.83MB/sec)


バッテリーは100%の状態から利用を開始し、8時間後のバッテリー残量は17%とまだ余裕。スマートフォンアプリ『URoad Magic』を利用すると、バッテリー残量や接続状態を確認できるほか、スリープとスリープからの復帰、時間を指定して起動するタイマー予約の設定ができます。

テザリングはバッテリー不足で中断 速度にはムラが

別の日に、今度はスマートフォンのテザリングで業務に使うパソコンをネットに接続、8時間を目標に利用してみました。スマートフォンはLTE対応のAndroid端末をバッテリー駆動のみで使用。スマートフォンの常駐アプリやGoogleアカウントの同期は切らず、通常のスマートフォン利用と同じ状態で検証しています。


作業内容はWiMAX利用時と同様のもの。業務に使うには問題ない速度で利用できましたが、開始してから5時間になろうというところでスマートフォンがバッテリー切れになり終了。やはりスマートフォンのバッテリーは8時間持ちませんでした。バッテリー監視アプリ『BatteryMix』で終了直前に見たところ、テザリングを開始した正午から17時前までに、フル充電から4%までストーンとバッテリー残量がなくなっていくのが分かります。

『BNRスピードテスト』で12時、14時、16時の3回計測した結果、下りの回線速度はそれぞれ3.90Mbps、7.25Mbps、5.37Mbpsという結果に。平均で下り5.5Mbpsですが、時間帯によって速度にバラつきがあることが分かりました。

山手線1周でタブレットを使ってみる

外出時のネット接続で最も相性がよいと思われるのがWi-Fi専用タブレット。今回はAndroidタブレット『Nexus 7』を『URoad-Aero』でネットに接続し、山手線を1周したときの接続状況を調べてみました。


山手線の1周は約1時間。『YouTube』アプリで1時間のHD画質動画を車内で再生して、再生の途切れの有無を確認してみることにします。

再生途中で数秒から最大で3分程度、バッファリング動作をする地点がありましたが、特にエラーが出ることもなく1周を連続して再生できました。『URoad-Aero』のバッテリーは開始時が78%、終了時は71%でした。これなら外出中にWiMAXとタブレットをつなぎっぱなしにしていても、バッテリー残量を気にすることなくタブレットで動画を楽しめます。タブレットとWiMAXの相性はなかなかよさそうですね。

参考にテザリングでも1周してみましたが、やはり同様に数か所でバッファリングによる中断が見られました。ただし、テザリングではスマートフォンのバッテリーが63%から36%に減り、バッテリーの消耗が目立ちます。

WiMAXとテザリング 外出時の使い勝手の違いは


上記の検証から分かるように、テザリングで問題になるのはスマートフォンのバッテリー消耗。なるべく消耗しないように、デバイスをネットにつなぎたいときだけスマートフォン側でテザリングのON/OFFを切り替える操作が必要になります。出先でスマートフォンのテザリングをONにして、デバイス側で接続の設定をして……と操作するのはちょっと面倒ですよね。

一方、WiMAXのルーターは電源を入れたまま持ち歩き、つなぎっぱなしにしても最大12時間は連続で接続可能。スマートフォンやタブレットから『URoad Magic』アプリを使えば、本体はカバンに入れたままでスリープに切り替えたり、使わない時間帯が分かっていればタイマーでその時間をスリープに設定できるので、さらにバッテリー消費を抑えることができます。

もうひとつ注意したいのが、データ通信量が多くなった場合の速度制限。WiMAXは下り最大40Mbpsの回線が無制限でデータ通信できるのに対して、テザリングで利用するLTEサービスでは、当月の通信量が7GBを超えると128kbpsに通信速度が制限されます。さらに、通常の速度に戻す場合は超過後2GBごとに2625円の追加料金が必要です。

先日、東京ビッグサイトで開催された展示会の取材でもカバンに電源を入れたまま『URoad-Aero』を持ち歩き、会場から記事を公開したり連絡業務に利用しました。WiMAXは建物内での接続に弱いという評判も聞きますが、東京ビッグサイトはUQ WiMAXのオススメスポットに入っており、快適に利用できます。UQ WiMAXのサイトでは住所を入力してピンポイントでエリアの回線状況を確認できるエリア検索の機能もあるので、自分が使うエリアが気になる人はチェックしてみるのもいいでしょう。

テザリングはバッテリーが長持ちせず、速度制限が気になります。外出先で長時間、タブレットやノートパソコンなど複数のデバイスをネットにつなげたい人や、通信量を気にせず使いたい人は、WiMAXを有力な選択肢として検討できるのではないでしょうか。

UQ WiMAX
http://www.uqwimax.jp/

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記者:

宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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