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嶽本野ばらが語る「色気の正体」

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顔はそれほど整っているわけではないのに、そこはかとなく色っぽさを感じる…。なんてことがあるように、一般的な「美人」「イケメン」が必ずしも「色気がある」と評されるわけではありません。この「色気」の正体とは、いったい何なのでしょうか。『下妻物語』など数多くの作品を発表し、少女文化をけん引する「乙女派文筆家」として知られる、小説家でエッセイストの嶽本野ばらさんに、考えをお聞きしました。

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「生まれ持った顔の美醜と違い、色気とは、その人が遊びなり、仕事なり、人間関係なりの中で、おそらく無意識に会得したものなのではないでしょうか。僕が色気を感じるのは、男女を問わず知的なカッコよさを感じる人。自分が知らない世界の知識や技術を持っている人ですね」

では、嶽本さんが色気を感じる女性とは、具体的にどんな人なのでしょう?

「楽器に詳しい女性ですね。楽器といっても、金管楽器などよりもエレキギターやエレキベース。しかも音にもうるさかったりして…。演奏している姿はもちろん、音合わせをしていて『ちょっとロウ甘くね?』みたいなことをいっているときも、色っぽいな~と思います」

コンピューターなどのメカに詳しい女性が、機械をいじっている様子、知識を披露しているさまにも色気を感じるという嶽本さん。それは「自分が機械オンチだから」なのだそう。

「自分が知らない世界という意味では、女性が無心にメイクをしているのにもひかれますね。特に、アイラインを引く、つけまつげをつけるなどの慎重な作業。鏡に向かって、グッと集中している姿にセクシーさを感じます」

それは作家さんらしい視点ですね…! ちなみに、「色気」に似た言葉に「フェロモン」がありますが、その違いとは?

「エロに直結するかどうかではないでしょうか。フェロモンは色気よりも本能に訴えかけるもので、それを感じさせる女性は完全にエロの対象。男の勝手な意見でいえば、フェロモンを感じさえすれば、色気がなくてもセクシャルな行為はできるんですよ。僕がフェロモンを感じるのは、歯並びの悪い“ガチャ歯”の女性。整いすぎていない、不完全さがいいのかもしれません」

ちなみに、男性の色気はどこにあるのでしょうか?

「たとえば、作家の澁澤龍彦の若いころなんてキュンとしますよ。不器用でダサいところとか。男の場合は知的だけど、やる気のない、アンニュイでダウナーな感じが色気に結びついていると思いますよ」

類型化できるようで、人はそれぞれに異なるポイントで「色気」や「フェロモン」を感じているという嶽本さん。じっくりと異性を見てみれば、新たな色気に気づくかも?
(有馬ゆえ)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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