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会社を潰さない3つの経営の極意とは

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 人間と同じように、企業にも寿命があります。アメリカの経営学者の調査によると、全世界の企業の平均寿命は50年にも満たないのだとか。それだけ、会社がつねに利益を上げ、事業を存続し続けることは難しいことなのです。
 そんななか、100年以上続いている会社もごく少数ながら存在します。
 管工機材の卸売業を営む橋本総業もその一つ。同社は1890年の創業から120年以上の歴史を持つ、超老舗企業です。
 いうまでもなく、120年の間には、二度の世界大戦や終戦後の混乱、オイルショックやバブル崩壊など、幾多の逆境がありました。そのすべてに耐え、今も営業を続ける橋本総業は、一体どのように経営されてきたのでしょうか。
 同社で代表取締役社長を務める橋本政昭氏の著書『なぜ、私たちは老舗管材商社となったのか』(ダイヤモンド社/刊)を読むと、すべての経営者が知っておくべき「潰さない経営」の極意が見えてきます。

■「勝つ経営」ではなく「負けない経営」
 一般的には、競合他社との競争に勝ち抜くことが企業の生存条件のように思われていますが、橋本氏は、「勝つ経営」ではなく「負けない経営」こそが、会社を長く繁栄させるポイントだとしています。
 「負けない経営」とは、言い換えれば目先の利益にまどわされず、管工機材の卸売という本業を大事にして地道に、手堅く商売していくこと。この経営理念は複数業種をまたいだ多角化経営が盛んな現代ではむしろ珍しいはず。
 どんな場合でも、本業から離れてしまってはいけない。勝たなくても、負けないように手堅く商売をしていれば、場合によってはライバルが敗退していくこともある。
 当たり前のことのように思えますが、バブル期にはこれができずに、多業種に手を出したり、金融商品に傾倒したりして自滅していった会社は数多くありました。
 「地道に、手堅く」
 これが一世紀以上続いてきた橋本総業の変わらざる信念なのです。

■「自分たちでできることは自分たちで」
 会社の利益だけを優先させるのであれば、利益率の低い作業は自社でやらずに外注してしまう方が効率的です。
 しかし、橋本氏はこれを「橋本総業にはなじまない」として、極力仕事を外注せず、自分たちでできるところは極力自分たちで行うようにしていると言います。
 外注は確かに効率的ではありますが、ノウハウが社内に蓄積されないという欠点もあります。自分でやってみてわかること、自分の肌で感触を得たことを大事にしているからこそ、安易に外注を使わず、使ったとしてもまずは社内で作業内容を確認してからにしているそうです。

■利益を第一目的としない
 利潤追求は企業の使命…のはずですが、ここでも橋本総業は一般論の逆を行きます。
 橋本氏いわく「利益を第一の目的に置いたことはない」。
 ビジネスは顧客と自社の従業員ばかりでは成り立ちません。橋本総業の場合なら株主をはじめ、自社製品を使っている工事業者、施主、そして社会全体もビジネスのステークホルダーとして捉えています。
 橋本氏は、利益はあくまで結果としてついてくるものだとして、会社に縁のある全ての人をいかに喜ばせるかという視点で努力を重ねることこそが第一にやるべきことだとしています。

 今回取り上げた橋本総業の経営理念は一朝一夕にできたものではなく、創業時から長い年月を経るうちに、徐々に練り上げられてきたものだといえます。
 本書には同社の120年の歴史を通して「会社を潰さない経営」がいかにできあがったかがつづられています。
 そこからは、今の不況下でも企業が潰れずに生き残るためのヒントがきっと見つかるはずです。
(新刊JP編集部)



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