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橋本愛 恐怖と緊張に成長?

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映画『俺はまだ本気出してないだけ』で圧倒的なダメ人間を父親に持つ、健気な少女役を演じるのが、橋本愛さん。かいがいしく家族の世話を焼き、奔放すぎる父親を常に温かい目で見守るのだ。

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「本当の“お母さん”のように見せたくて。まるで逆転したような親子関係のなかで家族を俯瞰して見る立場なんです。でも、どこかで子供らしい表情をのぞせることができたらいいなと思って演じてはいましたけど」

「本当の自分を探す」などと勢いで会社を辞めても、結局テレビゲーム三昧。父に怒鳴られたあげく娘の鈴子に借金をしながら、なおものんきに生き続ける大黒シズオ(堤真一)。あげく絵心もないのに漫画家になると突拍子もないことを言いだし、出版社に原稿を持ち込む。といってもサクセスストーリーが始まるわけでもなく、ダメダメながらもなぜか気持ちだけは前向きな日常が続くのだ。

「はじめてコメディ作品に出る気分だったので、未知の世界だけに『ひとりだけスベったらどうしよう』とか『笑ってもらう芝居が必要なのか』とか、不安はありましたね。でもふたを開けてみたら、ワチャワチャした大人たちの世界観のなかで“立ってるだけ”で成立したんです」

父親がボケならば娘はツッコミ。つまり“普通”を演じるだけで父親のダメっぷりが際立ち、クスリと来る空気感を作り出しているのだ。これは堤さん橋本さんの息が合っていることに加え、脚本も手がける福田雄一監督の手腕によるものだろう。

「誰よりもよく笑う監督で、とても楽しい現場でしたね。ただ、仕上がったものを見ると全部(笑いを)不動産屋役のムロツヨシさんに持っていかれた気持ちはあります」

といいつつ橋本さんにとって今回のお仕事は、主演を引き立てる“脇役”に徹することができて、大きな勉強になったという。

「特に今回は、理解しようとしても難しいことが多かったので、怖かった分、勉強になりましたね。今までは正直、『できなくても仕方がない』と思ってたので、『告白』の現場で監督に怒られてもケロッとしてたんですけど、今その現場に立っていたらすごく恐怖を感じていたと思います。ただ今回も(現場に)入ったら、リラックスして臨めましたよ」
(吉州正行)
(R25編集部)

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