老親の住居を整理する上で心がけたい7か条

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老親の住居を整理する上で心がけたい7か条
 今、親の家の片づけを迫られている子世代が増えているといいます。親が自分と同居するため、介護施設に入るため、そして亡くなったため。親が何らかの事情でそれまで住んでいた家を空けるときに、その片づけをするのは子どもたちです。
 しかし、遠くに住んでいる、モノが散乱している、どれが大事なモノなのか分からない…など、家の片づけをするときに戸惑うことは多いはず。

 『親の家を片づける』(ゆうゆう特別編集、主婦の友社/刊)はそんな悩みに対して真摯に答えてくれる一冊。特にどこから手をつけていいのか分からない…という人にとっては大いに参考になります。さらに、親がなくなった時に片づけるのは当たり前ですが、親が生きていて、特に一人暮らしになった時にこそ、家の片付けが問題になるということに気づかせてくれます。
 片づけを業者に頼むと一軒家でなくても100万円は軽く越えていくケースも多いため、いざ親が家を離れると決まる前から準備しておき、そのときが来たら、冷静に対応すること。本書には、そのために心がけておくべき7か条が掲載されているので、ご紹介します。

その1、親の家の片づけは、突然やってくる
 高齢になると、ちょっとした病気やけががもとで、一人で暮らすことが困難になったり、亡くなったりすることがあります。もし、一人で暮らせなくなったときにどうするか、本人を交えてしっかりと話し合うことが大事ですが、いずれにしても親の家の片づけをするときはやってくるということはしっかりと認識しておくべきでしょう。

その2、親の家は、どこから手をつけたらいいのかわからないほど、モノであふれている
 今の高齢者の世代は、「もったいない」という精神でモノを大事にしてきました。それは逆に、要らないものでも捨てずにとっておく、ということでもあります。だから、親世代の家はモノであふれかえっていることが多く、どこに何があるか分からない…ということもしばしばあることは覚えておきましょう。

その3、家の中がどういう状態なのか、冷静に総点検
 親の家を片づけなければいけなくなったら、まず家の中を総点検し、何を残せばいいのかを考えます。相続の問題もあるため、できれば兄弟姉妹とともに行うほうが良いでしょう。ここで手を抜いてしまうと、後々兄弟姉妹間でトラブルが起こることもあります。

その4、片づけ計画を立て、紙に書く
 片づけをする前にまずは計画を立てましょう。親が健在の場合は、もちろん親の希望を聞き、書き出します。全体を把握すると片づけをどう進めるのか、方向性が見えてきます。おおよそ何日くらいかかりそうか、家が遠くにあるならば帰省のスケジュールも作らなければいけません。何度も往復していると、交通費が思いのほかかかるはずですので、そこも悩みどころになるはずです。

その5、必要に応じて実作業の手伝いを頼む
 モノの量によって、自分以外の人手が必要なときがあります。もし、周囲に気軽に頼める人がいなければ、業者の手を借りるのも一つ。ただし、費用はその分かかってしまいます。本書にはだいたいの予算感が分かる表が掲載されているので、参考にしてみるといいでしょう。

その6、燃えるゴミ、不燃ゴミに必ず分ける
 分別の基準は地域によって異なりますので、ちゃんと分別しましょう。また、大きな物を廃棄する際は市や町に確認すると良いはずです。

その7、誰もが一度は途中でくじけそうになる
 親の肩づけを迫られる世代は、その多くが50代以上です。体力も気力も下り坂に入っているなかで、若い頃のように身体は動かず、どんどん疲労は溜まっていきます。「果たしてこれは終わるのか…」と思ってしまうこともあるでしょう。しかし、追い詰められているのはあなただけではないと著者は述べます。一度はみんな、途中でくじけそうになるものだと心得ておきましょう。

 本書『親の家を片づける』では、親の家を片づけた15のケースを具体例にあげて、その対策を紹介しています。
 いざ、というときに初めて現実が目に入ってくる状態ですと、片づけはなかなか上手くいかないでしょう。大事なことは、普段から親とのコミュニケーションを取っていることです。親が元気なうちに、何かあったときにどうするのかを家族で話し合っておけば、その後は比較的スムーズに運びます。

 いつ、そのときがきても大丈夫なように、本書を参考に、準備だけはしておきたいものです。
(新刊JP編集部)



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