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「終わりの見えない介護」に疲弊する家族

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厚生労働省の調査によれば2013年の日本人の平均寿命は男性79.59歳、女性86.44歳と「過去最高」を更新した。20年前と比べると、男性で3.34歳、女性で3.84歳、平均寿命が延びたことになる。

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今後も平均寿命は延びると予測されていて、国立社会保障・人口問題研究所は2050年の日本人平均寿命は男性80.95歳、女性89.22歳になると推計。

しかし、長寿命化社会においては「介護」にまつわる不安もつきまとう。生命保険文化センターの試算によれば、「寝たきり期間」10年以上の要介護者は11.8%に上り、すでに介護期間は長期化傾向にあるといわれている。自分の両親にはいつまでも長生きしてほしいと願う一方で、寿命が延びれば延びるほど、終わりの見えない介護に身も心もすり減っていく。

では、将来親が介護状態になった時、自分自身を守りながら介護を続けていくにはどうすればいいのか? 介護情報サイト「親ケア.com」の運営会社、コミュニケーターの横井孝治代表に伺った。

「介護は一度始めると、途中で投げ出すことができません。長く介護を続けていくためにも自分ひとりですべての面倒を見ようとは考えず、兄弟姉妹や配偶者などと話をして、それぞれの役割分担を決めておくことが大事です。また、公的な無料相談機関である地域包括支援センターも積極的に利用しましょう。普段から悩みを相談できる相手がいるだけでも精神的な負担はだいぶ軽くなります。地方自治体やボランティア団体が実施するサービスなども、利用できるものがないか調べてみましょう」

介護はこうした体力面、精神面だけでなく、経済面での負担も大きい。

「親が公的な介護保険に加入していても、介護サービス費用の1割は自己負担となります。また、要介護の段階によって支給限度額には上限があり、それを超えた分も自己負担。そして施設利用時の食費や滞在費などは公的介護保険の給付の対象にならずに全額自己負担の場合もあるので要注意です。介護の期間が長期化すれば、かかる費用も膨らんでしまいます。公的なものに加え、一時金や終身年金などお金で受け取れる民間の介護保険を利用するのがベストだと思います」(保険クリニックの本多真美さん)

また、保険会社によっては自分の保険契約に「親の介護保障」という特約をプラスできるものもあるようだ。

「数少ない保険会社ですがオプションとして、親の介護を支援するものもあります。ただ、親の年齢の加入制限があり、保障額も少なく、一時金で受け取るものがほとんどです。そのため、基本的には親を被保険者とした介護保険にご加入されることをオススメします」(同)

親に保険加入を勧めることは、未来の親を守ると同時に自分を守ることでもある。今のうちから話し合いをしておく必要がありそうだ。

(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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