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残念な上司の方が部下は成功する

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 上司の指示がブレる、プロジェクトが進まない、仕事が上手くいかない…。その原因は上司にあると考えていませんか。実はその見立ては“正しい”そうです。
 『部下こそ上司にリーダーシップをとれ』(松本利明/著、クロスメディア・パブリッシング/刊)によると、「階層組織の構成員は仕事で成果が出るうちは昇進し続け、成果を出せない階層で留まる」というピーターの法則は、著者の外資系や日系の大企業から中堅企業まで300社以上の人事の裏を見てきたコンサルティング経験から見ても、正しいと言えるそうです。年功序列で昇進して何年間も昇進しない上司はその役割を担う適正や能力が欠けているので上司に期待はしない方が得策と述べています。

 その上で本書では、「残念な上司の方がチャンスを得やすく、それには一定の法則がある」と活躍するリーダーの2000名以上のキャリアの分析より、「下からのリーダーシップ」で組織を動かすコツが解説されています。

●上司には期待しない、しかし馬鹿にしない
●上司、同僚は旅の相棒で西遊記のようにトラブルも楽しむ
●手柄は上司や周りに与えて勝たせる
●頼られる存在となり引き上げてもらう

 松本氏は、手柄を上司や周りに渡しても問題はないといいます。残念な上司は「大気圏突破するまでの土台ロケット」であり、あなたが活躍できる階層まで持ち上げくれて、上司自身は自分の能力を超えたところに届まるので安心できる。これを「スペースシャトル」の法則と名付けています。
 また、部下が出世すると「あいつを育てたのは自分」と応援してくれるようになるそうです。

 ただし、そもそも会社からの評価が低い上司の下にいると部下の評価や昇進にも影響するそうで、上司のタイプに合わせた対応で上司の評判をあげても、評価会議で調整されてしまうといいます。そのため、上司が会社からどう評価されているかを知る方法といった人事の裏のノウハウも解説されています。
 確実に自分の評価を上げ、やりたい仕事を担うために、上司を利用するスキルは必要不可欠といえます。本書では、海外では広く使われている問題解決の方法やチームの関わり方なども網羅されており、とても実用的な内容となっています。

 もっと上司や組織を動かして、自分のやりたいことをしたいと考えている人にとっては一役買ってくれるはずです。
(新刊JP編集部)



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