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日本型雇用は悪?

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

日本型雇用は悪?

ユニクロを擁護する人たちがいる。

「実はブラック企業の大半は合法であり、ユニクロは優良企業であるという現実 (1/2)(城繁幸)」 2013年05月02日 『BLOGOS』
http://blogos.com/article/61436/

直接関係ないが「城繁幸 ユニクロ」で検索してたらこんな記事がヒットした。

「頑張れユニクロ(城繁幸)」 2009年12月21日 『BLOGOS』
http://blogos.com/article/24539/

いや、別にだからなんだということじゃないけどね。今回の城繁幸の記事(1番目のやつね)は、なんかごちゃごちゃ言ってて、結局なにが言いたいのか、わかりにくい。

たぶんこれまでの城繁幸の主張と合わせれば、日本社会はもっと雇用の流動化をしろということなのだろう。

日本企業は終身雇用と年功序列を廃止して、もっと雇用を自由化すべきと主張する人は多い。最近は沈静化したようだが、世代格差論のブームの時は、終身雇用と年功序列は若者の敵とされていたと思う。もちろん今もそう主張している人は少なくない。

   *   *   *

でも、終身雇用と年功序列を廃止したら、一番損をするのは若者だという考えもある。

「「世代間格差ってなんだ」(高橋亮平、小黒一正、城繁幸) 前編」 2012年01月24日 『疑似科学ニュース』
http://nebula3.asks.jp/76432.html

「「就職、絶望期」(海老原嗣生)」 2012年03月25日 『疑似科学ニュース』
http://www.asks.jp/community/nebula3/83295.html

で紹介したが、

「「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)」 海老原 嗣生(著) 『amazon』
http://www.amazon.co.jp/dp/4594062164

「就職、絶望期―「若者はかわいそう」論の失敗 (扶桑社新書 99)」 海老原 嗣生(著) 『amazon』
http://www.amazon.co.jp/dp/4594064191

によると、欧米の社会も言うほど非年功序列ではないという。むしろ就職の入り口の時点で幹部候補生と単純労働者にわかれている。官僚がキャリアとノンキャリアにわかれているように。つまり出世していくのはキャリアで、ノンキャリアはいくら長く働いても、出世は頭打ち。最初から決まってる。

   *   *   *

まあその方がある意味諦めがついて心穏やかに生きられるかもしれないけどね。将来社長になる人間と同じ同僚として競争しなければならないというのも辛い話だ。それだったらはじめから「彼らと自分は生きている世界が違う」と教えこまれた方がいいかもしれない。

なまじ条件を平等にしてしまうと、差がついたのはすべて自分の能力不足のせいということになり、逃げ場がなくなる(苦笑)。身分とか外的条件のせいにできるなら、最低限のプライドは維持できるわけだ。平等な世界は不平等な世界でもある。努力と資質次第で無限の可能性がありますよという世界よりも、生まれた時から身分や職業が決まってる方が精神的には楽かもしれない。

   *   *   *

欧米は若者の失業率が高い。それは若者の教育コストをどの企業も負担したがらないため。終身雇用でないということは、手間ひまかけて若者を教育しても、他の企業に転職してしまう。だったら若者ではなくそれなりの能力をすでに身に着けている人間を採用した方が得だ、と。

実際、雇用を流動化させたら、当面一番損をするのは若者だと思うのだよね…。誰も教育してくれない。例外はあるものの大半の人間はずっとうちの会社にいてくれると思うから、手間ひまかけて新入社員を育てるわけで。

まあ程度の問題ではあると思うけどね。ま、たぶんそれなりに会社に育ててもらって、経験を積んで、そろそろ他の会社に転職したいなと思う人が、終身雇用を批判するのだろうけど、そこまでになる段階のことを忘れちゃってるんじゃないの?自分はすでに通り過ぎたステップだからいいのかもしれないけど、後に続くこれからの若者はそのステップをいまから踏むわけで。

   *   *   *

いままで「新入社員だから仕事ができないのは仕方ない」と大目に見てもらえてたのが、いきなりバリバリに仕事ができる中堅と対等に競争しなきゃいけないって辛くないの?

どこかの企業が能力主義を導入したら、中堅社員が自分の実績を上げるのに精一杯で若手を育てなくなり、結局元に戻したってニュースが合ったよね。

日本型雇用の欠点ばっかり見てるけど利点に気づいてないんじゃないの?失って初めてそのありがたみがわかるのではなかろうか。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年05月07日時点のものです。

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記者:

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