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舞台『もののけ姫』公開舞台稽古レポート

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2013年4月29日から5月6日までの期間、渋谷のアイア シアタートーキョーで公演が行われる舞台『Princess MONONOKE~もののけ姫~』。
初日となる29日には公開ゲネプロが行われた。

【関連:『Princess MONONOKE~もののけ姫~』記者発表会レポート】

舞台『Princess MONONOKE~もののけ姫~』は1997年に公開され、興行収入193億円を記録したスタジオジブリのアニメーション映画『もののけ姫』を原作とした舞台化作品。

演じるのはイギリスの若手劇団「Whole Hog Theatre」(ホール・ホグ・シアター)で、宮崎駿監督が初めて自作の舞台化を許諾したことでも話題を呼んでいた。

公演での最初の見どころとなったのは、序盤でアシタカ(マキシミリアン・タイラー)がタタリ神に呪われるシーンだ。舞台の奥からずるっとした動きで登場したタタリ神の不気味な姿は、まさに原作通りのクオリティ。

実はこのタタリ神は、ビデオテープ廃材を利用して作り上げられたもの。
先日、幕張メッセで開催されたニコニコ超パーティーIIでも披露され、集まった観客から大いに喝采を浴びていた。


大迫力のオープニングの後、物語はアシタカの旅立ち、そしてタタラ場へと舞台を移しながら展開。基本的な流れは原作に忠実だが、要所要所に舞台ならではの表現が取り入れられており、観客に新鮮な驚きを与えることに成功していた。

たとえばアシタカが負傷した村人を抱えて村に戻るシーンでは、映像やダンスで森とコダマを表現。また、タタラ場ではキャストが劇中歌を日本語で歌うなど、原作へのリスペクトに満ちた演出があらゆる場所に散りばめられていた。

圧巻だったのは、1幕の終盤となるシシ神の森でのシーン。モロや山犬、乙事主らのパペットが集合した場面は、原作映画から現実世界に抜け出してきたような迫力と再現度を誇っていた。パペットは「Whole Hog Theatre」が得意とする演出の一つであり、本舞台ではヤックルや侍が乗る馬などもパペットで表現されている。

原作の世界を忠実に再現しながらも、舞台ならではの演出と表現で驚きと感動を与えてくれた『Princess MONONOKE~もののけ姫~』。公演終了時には、客席からキャストに向けて惜しみない拍手が贈られていた。


そして、ゲネプロ終了後、演出を手がけたアレクサンドラ・ルターと、アシタカ役のマキシミリアン・タイラー、ヒイさま役の三宅由利子が登壇し、報道陣から多くの質問が投げかけられた。

●なぜ「もののけ姫」を舞台化しようと思ったのですか?

―アレクサンドラ:
映画の「もののけ姫」に強く感銘を受けたことはもちろん、シシ神が持つ“喪失”のイメージと、自分が舞台を作るということに“二度とない戻ってこない瞬間”という点でつながりを感じたからです。

●もうすでに公演を終えているイギリスでの反応はいかがでしたか?

―アレクサンドラ:
とても好意的な反応を頂きました。初日にはスタンディングオーベーションを頂きとても光栄でした。

●宮崎監督作品を舞台化するにあたって苦労した点はなんですか?

―アレクサンドラ:
自分たちが持つ「もののけ姫」への解釈やアイディアを、映画をご覧になられた観客の方の持つ解釈とバランスを取りつつ表現することです。

―マキシミリアン:
キャラクターそのものにやりがいがあり、映画の中で表現されている内面などを舞台で伝えることはとても難しかったです。

―三宅:
ヒイ様はあまり大きな声でしゃべらないキャラクターなのに、舞台では声を張らないとお客様に届かない。
声を張りつつヒイ様のキャラクターを壊さないようにするのは大変でした。

●文楽を第1回目の来日の際にご覧になられたと伺いましたが?

―アレクサンドラ:
文楽の人形遣いの繊細で正確な表現に感銘を受けました。
文楽を見た後に舞台中のスローモーションでの表現を増やし、細かく正確な表現を心がけました。

●もし宮崎監督にお会いしたら聞いてみたいことはありますか?

―アレクサンドラ:
是非舞台の率直な感想を伺いたいです。
監督がお作りになった映画と、私達がつくった舞台の、共通点や違う点をお話ししてみたいです。

●舞台装置に廃材を利用しているそうですが、廃材を利用する工夫などはありますか?

―アレクサンドラ:
衣装も古着を利用して作っているのですが、舞台装置も衣装もデザイナーの才能とセンスの賜物です。
舞台装置は色遣いや色の塗り方はもちろん、質感にとてもこだわっています。衣装は寄付していただいた古着を見て1人のデザイナーがその活かし方を考え、50人ものアシスタントと制作したものです。
見ていただいたらわかる通り、舞台装置のキノコはペットボトルに新聞紙を貼って、色づけをして作っています。

●最後に舞台の意気込みを

―マキシミリアン:
原作が生まれたその国で上演できることはとても光栄です。

―アレクサンドラ:
回を重ねるごとにどんどんいい舞台となっているので皆さん楽しみにしていてください。

―三宅:
大好きな「もののけ姫」の一員になれてとても光栄でした。
皆と一緒に日本で舞台に立てていることに毎日感謝しながら舞台に立っています。


なお、今回の舞台「Princess MONONOKE~もののけ姫~」の5月6日(月)17時から行われる千秋楽公演がニコニコ生放送を通じて、ネット放送されることが決定している。視聴にはネットチケットが必要。前売り1800pt、当日2000pt必要になる。

■「Princess MONONOKE~もののけ姫~」日本公演概要
【日 時】2013年4月29日(月)~2013年5月6日(月)
【場 所】AiiA Theatre Tokyo アイアシアタートーキョー
【主 催】Princess MONONOKE実行委員会/ドワンゴ/日本テレビ放送網/ネルケプランニング/読売新聞/TOKYO FM/ローソン/イープラス/電通/アイア/BS日テレ
【協 賛】アートネイチャー/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
【協 力】スタジオジブリ
【後 援】ブリティッシュ・カウンシル
【原 作】「もののけ姫」 宮崎駿
【構成・演出】アレクサンドラ・ルター
【オリジナル音楽】久石譲
【舞台版編曲】ケリン・タットマン
【チケット情報】全席指定7,500円(前売・当日共/税込)
【公式サイト】http://princess-mononoke.jp
【備 考】英語版/日本語字幕付/未就学児童入場不可

 (c)Princess Mononoke 実行委員会
 In association with WHT.

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