無欲でいることの弊害とは?

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無欲でいることの弊害とは?
 誰しもが幸運を願いつつも、「では“運”とは何か?」と聞かれると、案外答えられないものです。
 日常生活で頻繁に耳にしたり口にする言葉でありながら、実態がはっきりしない“運”とは一体何なのでしょうか。
 今回は『運』(斎藤一人、柴村恵美子/著、サンマーク出版/刊)の著者の一人である柴村恵美子さんにインタビュー、その疑問をぶつけてみました。

―『運』についてお話を伺えればと思います。まず、よく使う言葉でありながら実態のはっきりしない「運」というものについて、柴村さんはどのようなものだとお考えですか。

柴村「世間的には、“棚からぼたもち”のような意味で捉えてられていますが、私に言わせていただければ、運がいいか悪いかっていうのはその人の捉え方で決まるんですよ。そして、その捉え方の基本的なことをまず知るべきだと思うんですね。運というものは、頭の中を切り替えて、いい形で実践したときに天からいただけるものだと思っています。
いい形で実践をするというのは、たとえばいいことを聞いたら人に伝えるとか、人のために何かやってあげたりということです。そういうことを考えることによって、頭のひらめきが全く違ってきますし、そのひらめき自体にいいものが入ってきます。
ただ、そうは言っても、嫌なことが起きたら良い風には解釈できないですよって言う人もいるんですよ。そういう時、今回共著していただいた斎藤一人さんは『言葉で切り替えていきな』って言います。嫌なことがあったら“嫌だな”って思ってもいいんですよ、人間ですから。でも、その後どう切り替るかが大事。引き寄せの法則というもので、“二度あることは三度ある”って思っているから、二度目三度目が起こってしまうんです。

―「言葉で切り替える」というのはどのように行えばいいのでしょうか。

柴村「『嫌なことあった、でも想像もつかないくらいツイてる』でもいいし、『嫌なことがあったけど、この程度で済んで良かった』でもいいんです。
私たちは“天国言葉”と呼んでいるんですけど、“ツイてる”“嬉しい”“楽しい”“感謝してる”“幸せ”“ありがとう”“許します”っていう言葉を最後に必ずつけるんです。『あー嫌になっちゃうな。でも大丈夫、ツイてる、ありがたいな』とか、最後はそうやって切り替える。
私なんかは“想像もつかないくらいツイてるな”と思うことが多いですけど、それでも“ツイてない”と思ったことがありました。それは1500万円置き引き事件です。
その時はふてくされていたんですけど、『想像もつかないくらいツイてるな』って言葉に出したら、その出来事の捉え方を変えるようなひらめきが出てきたんです。
それは『こんなことがあっても生きてるじゃん』とか、『1500万も盗まれたのに、こうやってご飯を食べてる自分がいるじゃん』とか『何も困ってないや』とか、そういう風に思える自分がいたんですね。そうやって、嫌なことが起きた時に嫌なままでいないことが大事なんです。騙されたと思って天国言葉を言ってみてください。人間は意識しないと頭を切り替えられません。その努力をする人としない人では岐路が分かれます」

―柴村さんは、運について、その人の人柄や魅力に引き寄せられるものだとされています。この“魅力”ですが、どういったことをすれば身につけられるのでしょうか。

柴村「魅力のある人とは、相手のことを思いやったり、人に対しての気遣いが出来る人だと思います。
“内面の魅力”って言いますけど、自分のことばかり考えるんじゃなくて、何か人のために役に立ちたいと思って、行動したり発言している人って、周りから見てすごくいい感じですよね。そういう、いい感じの人が魅力的に見えるんです。
そういう人は、いつも笑顔で、周りにいい影響を与えます。だから、魅力的な人になるには、まず人柄を磨くということが大事ですね。外見が良くても発する言葉が悪いと全然魅力的じゃないでしょう?中と外が伴わなきゃいけないと思います」

―本書でも書かれている通り、「運がいい」ということはお金を持っていることと切り離すことはできません。お金に好かれる人になるために大事なことがありましたら教えていただければと思います。

柴村「お金に好かれるためには、まず人に好かれなきゃいけません。なぜかというと、お金を運んでくるのも、いい話を持ってくるのも人だからです。ですから、人に愛されないとお金は入ってこないんですね。
それと、お金を大切にする気持ちも必要です。お金を大切にするというのは、お金の稼ぎ方やお金の流れをよく知ることもそうですし、お金を稼ぐ時に奉仕の気持ちを持って働くこともそうです。もちろん、ただ働きをするということではなくて、自分の仕事を早くこなしたら、他人の仕事を手伝うとか、余分に何か仕事をするとか、自分の働き以上のことをするということです。
自分の仕事だけで手一杯という人が多いと思うんですけど、これをやると要領が良くなりますし、周りの人も助かります。こういう人は運勢も良くなっていくので、上に上がっていくんですよね。
“運がいい人”とは、お金を稼ぐことを知っていて、お金を使う時も何かの役に立ってるかどうかとか、楽しいかどうかを考えて上手に使える人です。経済をよく知っているということですね。経済には必ず“自分”と“周り”があるので、それをよく把握することです。人柄がよくて、なおかつ奉仕の気持ちをもって働いていると、とても魅力的な人になれて、運が悪くなるはずがないんです。そして普段から天国言葉を使っている人や、何か起きたときはさらに使っているともっと魅力的ですよね。つまり、魅力が人を引きつけて、人がお金も運も引きつけてくるということなんです。
少なくとも私たちはそうやってきました。そうすると自分が強くなれるんです。優しさと弱さって似ているから勘違いされやすいんですけど、本当の優しさは『強さ』です。優しさっていうのは、人を思いやれたり、配慮ができたりということですけど、そういうことはパワーがないとできないじゃないですか」

―「運」を引き寄せるためには「無欲」でいることが大事だといわれますが、柴村さんは「正しい欲」を持つことが大事と書かれています。「正しい欲」とそうでない欲の違いを教えていただけませんか?

柴村「欲が大切だと言いますけど、我欲が強い人は嫌われます。お金を稼いでも嫌われる人はそういう人ですよね。自分だけ良ければいいという考えで稼ごうという人ですから。
一人さんがよく言うんですけど、“正しい欲”っていうのは大欲です。たとえば商売なら、人が喜ぶものを作ってあげようとか、困ってる人の助けになるものを提供してあげようとか。相手が潤って、自分が潤って、周りが潤って、天が喜ぶっていう四方良しのが大欲なんです。
これを考えてると必ずいいものになります。
無欲だと覇気がなくなってダメなんです。欲を捨てると生命力まで弱っていきます。
欲は神様がつけてくれた大切なものですから、押し殺すのではなくどんどん出して頑張るエネルギーにする方がいいです。その欲の燃やし方が人のためになるものだったら、すごく素敵で魅力ある人に見えるはずです。そういう意味では運も魅力も欲も全てつながっています」
(後編につづく)



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